腰痛原因

腰痛と関わるビタミンと摂取できる食材とは!?

ビタミンDと腰痛の関連

【記事のポイント】
1. 閉経後のビタミンD不足の方は、腰痛を発症する危険性が高い.
2. 同様に、ビタミンD不足の方は、腰痛による日常生活の障害を生じる危険性も高い.
3. 積極的にビタミンDを摂取できるような生活習慣を取り入れることが大切.

女性のホルモンバランスと慢性腰痛の関係』や、『閉経後女性の腰痛は背骨の骨折を予測する』の記事でご紹介させて頂いたように、女性の”ホルモンバランス”と”腰痛”には密接な関係性があります。
特に閉経後は女性ホルモンが乱れやすくなるため、閉経後の女性は腰痛を発症しやすい状況にあると言われています。
一方で、閉経後の女性において積極的に摂るように言われる栄養素の中で、ビタミンDが報告されています。
ビタミンDは”カルシウム”と密接な関係があり、骨折や骨粗鬆症の予防に重要な役割を担っています。
それでは、このビタミンDと閉経後の女性の腰痛には何か関係があるのでしょうか。
今回ご紹介する研究では、閉経後の女性の中でビタミンDが不足している方は、他の方に比べて腰痛を発症する危険性が高いことが報告されました。

”閉経後の腰痛”と”ビタミンD”との関連を調査

この研究は9305名の女性を対象として行われました。
対象者の方には血液中のビタミンDの量や、腰痛の有無、そして腰痛により仕事から遠ざかっていた期間や、腰痛による日常生活の障害の度合いなどを聴取しました。そして、それらの結果を対象者ごとに比較し、閉経後の腰痛とビタミンDとの関係性を調査しました。

ビタミンD不足が腰痛と関連

結果より、閉経後の女性の中でビタミンD不足の方は、ビタミンD不足でない方と比べて、より腰痛を持っている確率が高いことが明らかになりました。

ビタミンD不足は”腰痛による日常生活障害の度合い”も高い

また、閉経後の女性の中でビタミンD不足の方は、ビタミンD不足でない方と比べて、腰痛による日常生活の障害の度合いも高いことが明らかになりました。
これらの結果より、閉経後の女性において、ビタミンDが不足すると、腰痛の発生の危険性や、腰痛による日常生活の障害が生じる危険性が高くなることが考えられます。

閉経後の女性は積極的にビタミンDの摂取を

ビタミンDと腰痛

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女性においてビタミンDは重要な栄養素ですが、ビタミンCなどと比べると、あまり馴染みのない栄養素かもしれません。
基本的には、ビタミンDは日光を浴びることで、体内で合成することが出来るとされていますが、年齢を重ねると皮膚での合成能力が低下し、食事から摂取することがオススメです。
食事であればキクラゲやシイタケなどのキノコ類、サケやウナギ、サンマなどの魚類に多く含まれています。
閉経後の腰痛で悩まれている方は、屋外での散歩で日光を浴びたり、食事バランスを考慮するなど、ビタミンDの摂取を意識してみても良いかもしれません。

(鈴木祐介)


▼参考文献
タイトル: Association of back pain with hypovitaminosis D in postmenopausal women with low bone mass.
雑誌名等: BMC Musculoskelet Disord. 2013 Jun 12;14:184. doi: 10.1186
[PMID: 23758943]