腰痛原因

足を組むことで生じるデメリットとは!?

足を組むことと腰痛

【記事のポイント】
1. 足を組んで座り続けると、座り方のバランスが崩れる.
2. 足を組んで座り続けると、猫背傾向になりやすい.
3. 長時間足を組んで座り続けるのは良くない可能性が高い.

椅子に座っている際についつい足を組んでしまっていませんか?
特に、長時間デスクワークをしている方などでは、座る姿勢にその方の癖がでやすいですよね。
この”足を組むこと”は、カラダになんとなくよくないと聞いたことはあるものの、具体的にどう悪いのかということはご存知でしょうか。
今回は、足を組んで座ることによる姿勢への影響を科学的に検証した研究をご紹介したいと思います。

足を組むことによる姿勢への影響

今回の研究には若年の成人14名(女性5名)が参加しました。
参加者には右足を組んだ状態で10分間椅子に座ってもらいました。
その前後で以下の項目が測定され、前後で違いが出たかが検討されました。

■ 背筋を伸ばした状態で座った際の右のお尻にかかる圧
■ 背筋を伸ばした状態で立った際の骨盤の傾斜角度

座り方のバランスが不良に

10分間の足を組んだ座り姿勢をとった後に、背筋を伸ばして普段通りに座ってもらうと、足を組む姿勢をする前と比べて、右のお尻にかかる圧力が大きくなっていることが明らかとなりました。これは、足を上にしている方に、バランスが崩れやすいことを意味しています。片方にバランスが崩れると、それをカバーするために、腰の一部に負担が集中する可能性があります。

立つときには猫背傾向に

10分間の足を組んだ座り姿勢をとった後に、背筋を伸ばして立ってもらうと、足を組む前と比較して、骨盤が後ろに大きく傾いている(つまり、猫背のような姿勢になっている)ことが明らかとなりました。

長時間の足組みは姿勢が悪くなる原因になるかも

今回の研究結果から、長時間、足を組むことによって、その後の座り方や立ち方に影響を及ぼすことが明らかとなりました。
普段から、このような姿勢を続けていると、ある一定の部分(例えば腰の片側など)に負担がかかりやすくなり、腰痛になりやすくなってしまう可能性があります。
短時間の足組み程度であれば、姿勢などへの影響は少なくてすむかもしれません。しかし、今回の研究のように、同じ足を上にして、10分以上足を組んで座ってしまうのはカラダに良くないかもしれませんので、普段の生活の中では、ぜひ意識してみてください。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Changes in gluteal pressure and pelvic inclination angles after continuous cross-legged sitting.
雑誌名:Work. 2011;40(2):247-52.
[PMID: 21876279]