腰痛原因

腰の痛みは天候に左右されるのか!?

天気と腰痛の関連

【記事のポイント】
1. 天気が悪くても、腰の痛みは悪化しない.
2. 天気が悪いと腰痛が悪化するという思い込みが良くないかもしれない.
3. 日本人に当てはめる場合は、日本人特有の心理的要素の影響がある可能性がある.

日本には素晴らしい四季があり、季節によって天気気温も大きく変化する国です。
昔からよく「冷えると膝(関節)が痛くなる」と言ったものですが、天気の移り変わりに伴い、腰痛の状態も良くなったり、悪くなったりするのでしょうか。
今回は、天気によって腰痛の程度が変化するのかを検証した研究をご紹介します。

天気と”腰の痛み”との関係

今回の研究には、オーストラリアのシドニーに在住する急性腰痛患者1604人が参加しました。
天気を見る指標として、降水量・気温・湿度・気圧が用いられました(オーストラリアの気象庁のデータを利用)。
腰の痛みの程度は2週間、毎日、0(まったく痛くない)〜10(最も痛い)の11段階で評価されました。

いずれの天気の指標とも腰痛の程度は関連しない

今回の研究結果から、いずれの天気の指標が変化しても、腰の痛みの程度には影響を及ぼしていませんでした

シドニーの気候

シドニーの気候

(c) Matthewfotolia – Fotolia.com

シドニーの気候は日本と同様に温帯性気候であり、四季がはっきりしています。
そのため、今回の研究結果はより日本にも当てはめやすい結果と捉えることができます。

心理的な影響!?

天気が悪くなると、痛みも悪化しそうというのが一般的な感覚であるかと思います。
しかし、今回の研究結果から、天気の変動と腰痛は関係がない可能性が示唆されました。「天気が悪い=腰が痛くなるかも」という思い込みが良くない可能性もあるかもしれまんせんね。
しかし、日本人特有の気持ち的な要素も影響する可能性はあるため、日本人を対象にした研究をすると、日本人の特性が明らかになるかもしれません。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Does weather affect daily pain intensity levels in patients with acute low back pain? A prospective cohort study.
雑誌名:Rheumatol Int. 2016 May;36(5):679-84.
[PMID: 26759130]