COVID-19に伴うテレワーク実施者の運動不足・肩こり/腰痛のサポートに利用枠を拡大し早期に展開!

田辺三菱製薬株式会社
社名
田辺三菱製薬株式会社
事業内容
医薬品事業(医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売)
株式会社設立
1933年12月13日
合併期日
2007年10月1日
資本金
500億円
売上高(連結)
3,798億円(2019年度)
従業員数(連結)
3,764人(単体:2019年度末)、6,987人(連結:2019年度末)
事業所
営業拠点13カ所(北海道、東北、北関東甲信越、東京、千葉、埼玉、横浜、東海、京都、大阪、神戸、中四国、九州)
研究拠点3ヵ所(横浜、加島、湘南)
グループ会社
国内4社、北米10社、欧州2社、中東1社、アジア9社(2020年4月現在)
URL
https://www.mt-pharma.co.jp

お話を伺った方

COVID-19の影響により、多くの従業員がテレワークをする情勢が続いており、今後もすぐには元来通りには戻らないかもしれないという新たな働き方が急速に広がってきています。
このような背景の中で、ポケットセラピストがどのように活用されているのかについて、2018年度からポケットセラピストを導入いただいている田辺三菱製薬株式会社 人事部 健康推進グループの大橋さま、黒田さま、重松さまにお話をお伺いしました。

まず2019年度のポケットセラピストの成果について教えて下さい。

田辺三菱製薬 | 健康経営 | テレワーク | ポケットセラピスト

まず、当社の理念は、「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」というものです。この理念に紐付けられた、健康推進グループのミッションは「世界の人々の健康に貢献している当社の従業員の健康を幅広くサポートする。」というものです。

この理念・ミッションに基づき、当社では2018年度より、ポケットセラピストを導入し、約250名の従業員に利用いただきました。
その成果を踏まえ、2019年度では、慢性的な痛みが継続している一部のハイリスク者への支援としてポケットセラピストを社内展開しています。
ポケットセラピストの2019年度の効果として、期待していた利用者の「自覚症状の軽減」はもちろん、「運動習慣の改善」「労働生産性の向上」が得られました。

今年度はCOVID-19が流行して急激に働き方が変わっていることからも、ポケットセラピストを利用することで期待する効果としては、「自覚症状の軽減」に加えて、「利用者のセルフケア能力の向上」が挙げられます。
今後、テレワークを活用した多様な働き方を継続させていきたいのでセルフケアで自己管理できる能力を、ポケットセラピストの専門家の力を借りながら習得してもらえればと期待しています。

COVID-19の影響で従業員の働き方にどのような変化がありましたか。

感染拡大防止のため、出社する従業員を制限する必要があったことから、テレワークができる人は原則テレワークを行っていて、インタビュー(2020年5月中旬)時点では平均で8-9割がテレワークを実施しています。
それに伴い仕事の仕方、コミュニケーションの取り方は見直さざるを得ない状況となっています。今までの業務の棚卸を行い、優先順位をつけながら進めていくこと、既成概念にとらわれず、自由な発想力で新しいことに取り組んでいく姿勢が問われていると感じます。その成果として、当社では、下記のような取り組みを進めています。

■ 従業員同士をつなぐコミュニケーションツール:TsunaguたなみんPlaza

社内では従業員間や従業員と役員を繋ぐツールとして「TsunaguたなみんPlaza」というコミュニケーションサイトを立ち上げ、テレワークに伴う健康管理を含め、働き方についての様々な情報発信を行っています。
※たなみん:田辺三菱製薬株式会社のオリジナルキャラクター

たなみん | 田辺三菱製薬
(c)2020 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation

■オンラインを活用したコミュニケーション

緊急事態宣言で原則テレワークを行うようになってからは、オンラインツールを用いて気軽に雑談する時間を作っている部署も増えてきました
当グループでも雑談ランチFikatime(フィーカタイム)を設けてグループメンバー間で気軽にコミュニケーションが取れる時間を設けています。
この雑談は非常に重要だと感じていて、気分のリフレッシュにもなっており、各従業員がテレワークという環境に順応しながら楽しむ姿が見受けられています。
「一人ではない」という環境を通して、安心感を届ける取り組みを進めています。

■伝えたい「ありがとう」

先日、「“ありがとう”を伝えたい人はいますか?」という話題で従業員にWebアンケートを行い回答してもらいました。
その中で多かったのが、COVID-19流行期に医療現場で働くみなさまへの感謝の言葉でした。業務上、医療機関に関わる者も多いことは確かですが、医療機関で働いている方々に「ありがとう」を伝えたい従業員がこんなに多いのだなと新たな発見になりました。これも当社の理念である「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」が社内に浸透している成果だと考えています。

テレワーク者における健康課題について教えて下さい。

田辺三菱製薬 | テレワーク | 健康経営 | ポケットセラピスト

COVID-19の流行に伴い、毎週金曜日にWebアンケートを実施しています。
テレワークに伴い健康状態に何か困っていることがあるかと聞いたアンケートでは、回答者のうち64%の人が「ある」「少しある」と答えていました。
その内容については「運動不足・体重管理が難しい」が56%、「肩こり、腰痛がある」が40%、「疲労感、倦怠感がある」が16%でした。
いずれも外出自粛に伴う身体活動量が減っていることや、テレワークによるVDT症候群(Visual Display Terminal syndrome)が原因ではないかと思います。
今後はこのような制限下での生活によるストレスや不安から、メンタル不調者が増えてくるのではないかと危惧しています。

第1位の「運動不足・体重管理が難しい」という課題に対しては、先程ご紹介したTsunaguたなみんPlazaを通して、各従業員の良い事例として、「このようなことを日々工夫している」などのナレッジを社内で共有しています。また、エビデンスのある健康情報も必要なので、バックテックさんから提供いただいた健康記事コンテンツも使って社内に周知しています。

第2位の「肩こり・腰痛」に対してはポケットセラピストを活用すること、そして、先程お伝えしたバックテックさんのエビデンスに基づく肩こり・腰痛対策の健康記事コンテンツで対策を進めています。

第3位の「疲労感、倦怠感がある」に関しても、2018年度のポケットセラピストの結果からも効果が期待できそうなので、自覚症状の軽減に繋げてほしいと思います。

田辺三菱製薬 | 健康経営 | テレワーク | ポケットセラピスト | 効果

今年度の運用において利用枠を拡大し、より早期に運用を開始するに至った背景について教えて下さい。

テレワーク勤務が増えたことから、上記のような「運動不足」「肩こり・腰痛」症状を訴える方が増えているということが分かり、ポケットセラピストのニーズが高まっているのではと考えました。

ご自身ですでにストレッチや運動を取り入れ対応している従業員もおりますが、個人での対応が進まずに痛みが継続している従業員には、ポケットセラピストによるサポートを行い、慢性化しないように早めに手を打っていけたらと考え、今年度は、当初の想定よりも早期に展開することにしました。

また、テレワークの影響で「肩こり・腰痛」を訴える従業員が増えていることから、当グループの想いとして、より利用枠を広げて、多くの従業員に利用してほしいと考え、利用枠の拡大も実施しました

最後に、テレワーク中の従業員の皆様へメッセージをお願いします。

従業員の皆さんには外出自粛や長期にわたるテレワーク等で、負担がかかる日々だと思います。
そのような状況の中でも、運動・ストレッチやリモートを用いたコミュニケーションup等、様々な工夫を展開し自身の健康管理に努めて頂いていることは、皆さんの健康への意識の高さだと感じています。
本当に大変な状況の中で皆さんそれぞれに頑張ってくださっていると思います。

また、従業員を支えていただいているご家族の皆さまにも感謝しています。
我々は今まで経験したことのない状況に直面していますが、従業員一丸となり『打克ち』ましょう!
そして、また皆さんとたくさん笑いながら仕事ができることを心待ちにしております!