暗いところでのスマホ使用が目の疲れを強くさせる!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター山下真司 / 理学療法士 / 修士号(医学)

暗闇スマホ

(c) zea_lenanet - Adobe Stock

【記事のポイント】
1. スマホを長い時間使っていると「ドライアイ」などの目の症状を感じやすい。
2. 暗いところでスマホを使っていると、さらに症状が強くなる可能性が示された。
3. 暗闇でスマホを長時間使うことを避ければ、目の疲れを軽減できるかもしれない。

デスクワーク中心の方やスマートフォンを良く使用する方の中には、肩こりや頭痛だけでなく、「目が疲れやすい」「すぐ目が乾いてくる」といった症状を経験されている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな日々の疲れ目の症状にお悩みの方必見の「スマートフォンの使用による目の症状」に着目して行われた研究をご紹介します。

2つの実験でスマホによる疲れ目を調査

この研究は、視力に低下のない男性54名(平均年齢23.7歳)を対象に行われました。この対象者を27名ずつ2つのグループにランダムに振り分けて、以下のような2種類の実験を行いました。

【実験1】
明るい部屋で20分間、「スマートフォン上の文字」を読むグループと「紙面上の文字」を読むグループの疲れ目の症状を比較しました。

【実験2】
明るい部屋」と「暗い部屋」でそれぞれ同じスマートフォン上の文字を20分間読むグループの疲れ目の症状を比較しました。

それぞれの実験で得られたデータから、次のことが明らかになりました。

スマートフォンは紙よりも目に負担を感じやすい!

1つ目の実験の結果、紙面上の文字を読んだ場合と比較して、スマートフォン上の文字を読んだ場合、以下に挙げるような症状を訴える程度が高くなることが明らかになりました。


■ 文字を見ている際に視界がぼやけている
■ 文字を読んだ後に遠くを見るとぼやける
■ 1つの距離から別の距離に焦点を合わせるのが難しい
■ イライラした、または目が焼けているような感じ
■ ドライアイ
■ 眼精疲労
■ 明るい光に対するまぶしさ
■ 目の不快感

つまり、スマートフォンで長時間文字を読み続けることで、目に負担がかかっていることが明らかとなりました。

暗い部屋だとドライアイなどの症状が悪化!!

2つ目の実験の結果、明るい部屋と比較して、暗い部屋だと以下に挙げるような目の症状が悪化することが示されました。


■ イライラした、または目が焼けているような感じ
■ ドライアイ

このことから、暗い部屋でスマートフォンを見続けると、目への負担が大きくなる可能性があることが分かりました。

暗闇では長時間のスマホ操作を避けよう

今回ご紹介した報告の結果から、スマートフォンを長時間見続けることは目への負担が大きくなり、暗い部屋だとさらに負担が助長される可能性があることが分かりました。

スマートフォンを見ることは、紙面で同じ情報を見るよりも目にストレスがかかっているようです。また、同じところを長い時間見続けることで、目や目の周りの筋肉がこわばってしまう可能性があります。

もし長時間スマートフォンを使う際は、以下に挙げるようなポイントを意識してみると、目の疲れを軽減することができるかもしれません。


■ 部屋を明るくする
■ 時々スマートフォンから目を離して遠くを見る

なお、「デスクワーカーのドライアイの要因と最新の知見に基づいた対策を解説!」では、疲れ目症状の1つであるドライアイに対する対策方法をさらに細かく解説しています。目が疲れっぽいと感じている方や、目が乾燥しているという方は是非実践してみてください。

(山下 真司)

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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