ぎっくり腰になったらどこに行くべき!?整形外科?整骨院?

近藤 悟司 / 理学療法士 / Spine Dynamics認定療法士

ぎっくり腰になったらどこに行くべきか

(c) kelly marken - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. ぎっくり腰になったら、まずは整形外科に行こう!
2. 薬や湿布を自分の判断でやめないようにしよう!
3. 自分の腰痛に合った治療を提供してくれる施設に行こう!

ぎっくり腰」という言葉は腰痛にかかったことがある人はもちろん、腰痛になったことがない人でも一度は聞いたことのある言葉だと思います。このぎっくり腰という状態は治療や判断を誤ってしまうと、痛みが長引いてしまったり、繰り返し発症しやすくなってしまいます。

今回は、もしぎっくり腰になってしまったら、どういう対処が必要なのか、そのためにはどこに行くべきかを説明していきます。

ぎっくり腰とはどういう状態?

ぎっくり腰はどこの組織が傷ついて、痛みを感じる状態になっているのか?実はまだはっきりとは解明されていないのが現状です。有力な説としては、過度に緊張してしまった腰の筋肉が微細に傷ついて、炎症を引き起こすということですが、それだけではありません。

腰の組織の中で、痛みを感じる組織には以下が考えられます。


①骨
②関節
③筋肉
④靭帯
⑤椎間板
⑥関節を包んでいる関節包

また特殊な状態としては、腰と骨盤をつなぐ仙腸関節という関節がガチっと固まって動かなくなってしまう状態もあります。

このように腰にある組織で痛みを感じる場所はたくさんあります。腰に急激な負担や急激な動きが加わった時には、どこが傷ついてもおかしくないと思います。

そのためどこの組織が傷ついていて、その組織が修復されるためにはどういった処置が必要なのかを判断することが重要です。

ぎっくり腰になったら、まずは整形外科の診察を受けることがおすすめ!

どこが痛みの原因なのか判断を行うためには、整形外科に行き、診察で細かな問診を受け、それを元にレントゲンやMRI、超音波診断などの画像診断をすることが最も有効かつ安全かと思います。

ぎっくり腰のような急性腰痛で大切なことは適切な対処はもちろんですが、加えて今の状態より悪化させないことも重要です。

例えば腰の筋肉が傷ついて炎症を起こしている場合、マッサージ店に行って腰の筋肉をマッサージすることは適切でしょうか?想像できるかと思いますが、おそらく悪化してしまうでしょう。傷ついて筋肉が治ろうとして炎症しているわけですから、それを妨げてしまうようなことは悪化させる要因となってしまいます。

このようにさらなる痛みを引き起こさないためにも、まずは整形外科に行き、自分の腰がどういう状態になっているのか、何をしてはいけないのか判断してもらうことが最も安全と言えます。

薬物療法・湿布の重要性

整形外科に受診しておくことが一番安全だと説明しました。しかし、病院に行ったらレントゲンを撮って異常ないと言われ、湿布を処方されて終わってしまった。痛み止めの薬を処方されて様子見と言われてしまったという声をよく聞きます。診察は待ち時間が長い割に、実際の診察時間はあっという間に終わってしまった、という不満な気持ちを感じるのも無理はありません。

しかし、この湿布や薬物療法はぎっくり腰に対してはとても重要な意味を持ちます。湿布は消炎鎮痛剤で炎症と痛みを抑えてくれる働きがあります。薬物療法では第1選択にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という鎮痛・解熱作用を持つ薬が推奨されています。代表的なのはロキソニンやバファリン、エスタックイブなどもこれに含まれます。その他にもアセトアミノフェンと言う脳の痛みの感受性を低下させる薬があります。

もしこれらの薬に効き目がなかった場合は、炎症は起こっていないと判断できます。そうなれば腰の筋肉が硬い、腰の関節の動きが硬い、何か日常生活をしている時に腰に負担がかかっているなど、他に原因がある可能性が考えられます。

自分の腰痛に合った治療を提供してくれる施設に行こう!

ぎっくり腰になった時にはまず病院へ行き、診察を受け、薬物療法や湿布による対処が必要ということを説明しました。この時点で良くなってしまう腰痛はさほどひどくありません。もちろんその後の再発予防という観点では介入が必要です。

問題となってくるのはこの時点で、①痛みが変わらない、②悪化してしまった腰痛です。

①痛みが変わらない腰痛

これはあなたの腰痛に何か機能的な異常が生じてしまっている場合です。機能的な異常とはどこかの関節の動きが硬く正常でない、腰の動きを守る筋力が低下してしまっている、などがあります。
こういった場合には病院でのリハビリテーションや整骨院などで、理学療法士や柔道整復師、鍼灸師などの専門家の目線から機能異常を探り出してもらい、治療する必要があります

②悪化してしまった腰痛

これは痛めてしまった動きを無意識に日常生活で行ってしまっている可能性が高いです。先程述べたように急性腰痛は腰の組織に炎症が起こっています。この炎症が起こっている組織に無意識のうちに負担をかけてしまっている状態です。
こういった場合は専門家の目線から腰に負担をかけない動作指導や、環境設定についてのアドバイスをしてみてもらうのはどうでしょうか?きっと何か自分の腰を守るヒントが見つかるはずです。

以上のように薬物療法や湿布などで良くならなかった腰痛は専門家による介入が必要と言えます。その専門家の中でも治療の仕方は様々です。関節を正常の位置に戻すことを得意とする人もいれば、その人に必要な筋力トレーニングを指導する人もいます。

良い専門家はその人のカラダの状態を根拠を持って説明し、結果を出すことができます。その治療・説明を受け、みなさんが納得する治療を選択してください。

まとめ

まとめになりますが、ぎっくり腰になったら第1選択は整形外科、良くならなければ専門家にカラダを診てもらうことです。

最後になりますが、あくまでカラダを治すのはみなさん自身です。専門家は良くなるためのきっかけ作り、道具だと思ってください。

本当の腰痛のない健康的なカラダを手に入れるためにはみなさんの努力が必要不可欠です。もし、どう努力していいかわからない、解決の糸口が見つからない場合は専門家を頼ってください。治療の方法は様々ですが、必ずみなさんの助けになってくれるはずです。

(近藤悟司)

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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