バックパック着用時に腰に負担をかけないための工夫

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

国際空港でバックパックを背負っている男性

(c)Kotangens- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 肩のベルトに比べ、ヒップベルト(お腹の辺りで巻くベルト)はより重い荷物の負担に耐えられる
2. バックパックを背負った際、ヒップベルトを装着することで体への負担を減らすことが出来る
3. 腰痛がある方は、バックパック使用時に、ヒップベルトを装着することが推奨される

日常生活の中で荷物を持ち運ぶ際、パックパック(リュックサック)を使用される方も多いのではないでしょうか。バックパックは背中全体で荷物を背負い、両手がフリーになるため、とても便利な道具です。そんな便利なバックパックですが、腰痛がある方にとって、どの様な背負い方をすれば、体への負担を最小限にすることが出来るのでしょうか。

今回ご紹介する研究では、バックパックを背負う際には、ヒップベルト(お腹の辺りで巻くベルト)を装着することで、体への負担を減らすことが出来ると報告されました。

バックパックを背負った際に体にかかる負担とは?

この研究では、10人の健康な男性(平均年齢28.0±3.7歳)を対象としました。
対象者は、15kg、20kg、25kgの荷物を、ヒップベルトを装着しながらバックパックで背負い、ウォーキングマシンの上を楽な速度で歩くように指示されました。そして、その際の肩のベルトとヒップベルトにかかる力を、特殊な機械を用いて測定しました。
また同時に、バックパックで荷物を背負った際に対象者が感じた、肩のベルトとヒップベルト付近の疲労感を、それぞれ聴取しました。

肩と比べ、お腹回りはより重い荷物の負担に耐えることが出来た

その結果、肩のベルトとヒップベルトにかかる力が同じ際、ヒップベルト付近に感じる疲労感は、肩のベルト付近に感じる疲労感と比べて、より少ないことが分かりました。
すなわち、肩と比べてお腹周りは、より重い荷物の負担に耐えることが出来るため、バックパックを背負う際はヒップベルトを装着することで、体にかかる負担をより減らすことが出来ると考えられます。

バックパックを背負う際にはヒップベルトの使用を

腰痛がある方がバックパックで荷物を運ぶ際は、ヒップベルトを使用することで、体や腰にかかる負担を減らし、より快適に旅や仕事の移動をできるかもしれません。また、今後バックパックの購入を検討されている方は、ヒップベルトが着いているのかという点も、バックパックを選ぶ判断材料にしてみてはいかがでしょうか。

(鈴木祐介)


▼参考文献
Mechanical Predictors of Discomfort during Load Carriage.
PLoS One. 2015 Nov 3;10(11):e0142004
[PMID: 26529414]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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