腰痛に悩んでいる人は片足立ちの姿勢が悪い?!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター山下真司 / 理学療法士 / 修士号(医学)

腰痛と片足立ち

(c) Wolfgang - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 腰痛のある人は痛みをかばい、特有の姿勢を取ることが多い。
2. 腰痛に悩んでいる人は片足立ちの姿勢が悪い可能性があることが分かった。
3. 骨盤の動きを改善することで、バランスの悪い姿勢を整えられるかもしれない。

何度も腰痛を繰り返していると、人はつい痛みを出さないようしてしまいます。しかし、それがかえってカラダの様々な機能を低下させることが分かっています。

片足立ちは、ただ立っている状態よりも高度なバランス能力を必要とする動作の1つであり、バランス能力を評価するテストの一つとして知られています。それでは腰痛もちの人はバランス能力も低下しているのでしょうか?

今回ご紹介する研究では、腰痛に悩んでいる人は片足立ちをした際に姿勢が悪い可能性があることが分かりました。

三次元動作解析による姿勢分析

今回の報告では、腰痛を有する60名が対象となりました。そのうち29名(男性18名、女性11名)は腰痛患者群に、31名(男性21名、女性10名)は再発腰痛患者群に分類され、その後の解析が行われました。

片足立ちは、上げる方の足の股関節とひざを90度に保ち、両手は横に垂らしておくような姿勢としました。今回の報告では、片足立ちを利き足と非利き足の両方で検証しました。

姿勢は6つのカメラを用いた三次元動作解析により分析されました。得られたデータを、標準と定められている姿勢を基準にして、姿勢の悪さが評価されました。

腰痛持ちの人は片足立ちを長く保てない?!

解析の結果、利き足、非利き足ともに再発でない腰痛患者群と比較して再発腰痛患者群では片足立ちの持続時間が短いことが分かりました。それぞれの片足立ちの持続時間は以下の通りです。


■ 利き足・腰痛患者群    : 25.51秒
■ 利き足・再発腰痛患者群  : 21.79秒
■ 非利き足・腰痛患者群   : 24.57秒
■ 非利き足・再発腰痛患者群 : 20.51秒

骨盤の動きが関係している?!

三次元動作解析の結果から、骨盤の動きが片足立ちのバランスに影響している可能性が示されました。この結果より、腰痛を持っている方は痛みや姿勢によって、骨盤をうまく使えていない可能性が考えられます。

骨盤の動きを改善するには??

以前、「骨盤のゆがみが腰の痛みに変わる?痛みを和らげる3つのコツ!」でも取り上げましたが、骨盤の機能が低下することで腰痛が生じやすくなります。

骨盤の動きを改善する運動として、「ドローイン」、「ヒップリフト」「骨盤底筋エクササイズ」があります。上記の記事で具体的な方法について紹介していますので、ご参照ください。

これらの運動を行うことで骨盤の動きが改善され、バランス感覚を取り戻すことができるかもしれません。

(山下真司)


▼ 参考文献
タイトル:Analysis of relative kinematic index with normalized standing time between subjects with and without recurrent low back pain.
雑誌名:Eur Spine J. 2017 Feb;26(2):518-527.
[PMID: 27514675]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています