バランスボールをオフィスに導入すると腰痛は減るのか!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

バランスボールにのる女性

(c) milatas- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. バランスボールの使用は、女性においてのみ主観的な腰やからだの不快感を減少させた
2. しかし、姿勢や体幹の筋活動に関しての変化は見られなかった
3. バランスボールは、腰の不快感に対して良い可能性がある

最近では、健康を意識した会社のオフィス環境に関する様々な取り組みがなされています。
イスの代わりにバランスボールを導入した企業も複数出てきています。今回は、バランスボールを導入した場合の腰への影響を検証した研究を紹介したいと思います。

バランスボールをオフィスに導入する効果

男性6人、女性6人が研究に参加しました。その内の半分は、9日間にわたって、1日あたり2時間バランスボールをイスの代わりに使用してもらいました。残りの半分はバランスボールを使用しませんでした。
今回使用されたバランスボールは、キャスター付きの椅子の上にバランスボールが載った物でした。
参加者には、主観的な腰や殿部、全体的な不快感について回答してもらいました。また、背筋および腹筋の筋活動、腰椎(腰の背骨)の姿勢も測定しました。

女性において、不快感が減少した

バランスボールを使用した女性において、全体的、腰、殿部の不快感が減少していました。

筋活動や姿勢には変化はなかった

背筋や腹筋の筋活動や腰椎の姿勢には変化は見られませんでした。
今回使用したバランスボールはキャスターの上に載った種類のものだったため、これが通常のバランスボールの場合には、体幹の筋活動や姿勢に結果が変わってくるかもしれません。

バランスボールの方が良い可能性がある

キャスター付きバランスボールを使用した場合、女性においてのみ主観的な不快感は効果がある可能性が示されました。
バランスボールのオフィスへの導入による腰部への効果についてはまだまだ検討すべき課題はあります。

バランスボールを導入する際に特に注意をしていただきたい点としては、サイズです。
サイズが合わないと、悪い姿勢になり、逆効果です。推奨されるサイズは、足がつくもので、机の高さも考慮して、使用しやすいものを使用しましょう。

(坪井大和)


▼参考文献
Should we be more on the ball? The efficacy of accommodation training on lumbar spine posture, muscle activity, and perceived discomfort during stability ball sitting.
Hum Factors. 2013 Dec;55(6):1064-76.
[PMID: 24745199]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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