産後に腰痛や骨盤周りの痛みが治りにくい人のカラダの特徴とは?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

産後の腰痛の原因

(c) kei907 - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 産後の腰痛・骨盤帯痛は、一度なってしまうと、なかなか治りづらい症状である。
2. 産後の腰痛・骨盤帯痛がなかなか治らない人の身体的特徴として、お尻の筋肉と腹筋の筋力・筋持久力の低下が報告された。
3. 産後の腰痛・骨盤帯痛をスッキリ治すためにも、お尻の筋肉と腹筋を鍛えていく必要がある

『産後の腰痛・骨盤帯痛に悩む女性の80%が再発・持続していた!』でお伝えしたように、産後の腰痛・骨盤帯痛(骨盤の周りに感じる痛み)はなかなか治りづらく、人によっては再発・慢性化を引き起こしやすい症状とも言われています。
それでは、この産後の腰痛・骨盤帯痛がなかなか治らない人のカラダの特徴はあるのでしょうか
今回ご紹介する研究では、産後の腰痛・骨盤帯痛が持続している人は、お尻の筋力と腹筋の持久力(筋肉が繰り返し収縮し続ける能力)が低下している可能性が報告されました。

産後の腰痛・骨盤帯痛が治りにくい人のカラダの特徴を調査

この調査では、産後3ヶ月の時点で、腰痛・骨盤帯痛を有している女性58名を対象としました。
対象者には産後3ヶ月と15ヶ月の2回、自己記入式のアンケートを配布し、以下の情報を調査しました。

■ 年齢や身長、体重などの個人の特徴に関する情報
■ 妊娠期間中の自身の健康に関する情報
■ 現在の腰痛・骨盤帯痛の有無や、それによる日常生活の障害の有無など、痛みに関する情報

さらに、以下のカラダの機能の評価が同時に行われました。

■ 歩く速さ
■ 腹筋の持久力
■ お尻の筋肉(脚を後ろに蹴る筋肉)の筋力

そして、対象者間におけるデータを比較し、産後の腰痛・骨盤帯痛が改善しにくい要因を検討しました。

お尻の筋力と腹筋の持久力の低下が要因

検討の結果、産後の腰痛・骨盤帯痛が改善しにくい要因として、お尻の筋力と腹筋の持久力の低下が関与していることが明らかになりました。
すなわち、お尻の筋肉と腹筋の持久力を向上させることで、産後の腰痛・骨盤帯痛の改善が望める可能性が考えられます。

産後の腰痛・骨盤帯痛のセルフケア

現在、産後で腰痛や骨盤周りの痛みに悩まれている方は、今からご紹介するセルフエクササイズを行い、お尻の筋力と腹筋の持久力を鍛えることをオススメします。

お尻の筋力を向上させるエクササイズ

腹筋の持久力を向上させるエクササイズ

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:Predictors for long-term disability in women with persistent postpartum pelvic girdle pain.
雑誌名:Eur Spine J. 2013 Jul;22(7):1665-73
[PMID:24460727]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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