慢性腰痛の方はお尻の筋肉を鍛えよう!

鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

お尻の筋肉と腰痛

(c) kei907 - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. お尻の筋肉は、骨盤や腰を支える重要な役割をする.
2. 慢性腰痛を持つ方は、お尻の筋力が低下している.
3. お尻の筋力を鍛えるにはスクワットが有用.

腰痛を感じていると、どうしても腰ばかりに意識がいきがちです。しかし、『腰痛の原因になっている意外な場所とは!?』で紹介したように、カラダの他の部位に原因があることも少なくありません。
今回、着目するのは、”お尻の筋肉”です。
腰痛とお尻の筋力は一見すると関係の無いように思えますが、お尻の筋肉は骨盤(つまり体重)を支えている筋肉なので、お尻の筋力が弱くなってしまうと骨盤がうまく支えられなくなり、腰に悪影響を及ぼす可能性があります。
今回、紹介する研究では、慢性的な腰痛を持つ方は、お尻の筋力が低下していることが明らかにされました。

お尻の筋肉と慢性腰痛との関係を調査

この研究では、慢性的な腰痛を持つ方75名と、腰痛を持たない方75名の計150名を対象として実施されました。
対象者にはお尻の筋肉の中でも、以下の2つの筋肉に対して、筋力を測定するテストが行われました。

■ 大臀筋(●):お尻の筋肉の中でも最も大きい筋肉で、脚を後ろに伸ばす役割を持つ
■ 中臀筋(★):お尻の外側にある筋肉で、脚を外側に開く役割を持つ

お尻の筋肉と腰痛

(c) Anatomy Insider – Fotolia.comを改変

そして、その結果を対象者ごとに比較し、お尻の筋力と腰痛との関係性を検討しました。

慢性腰痛を持つ方は、お尻の筋力が低下していた

本研究の結果より、慢性的な腰痛を持つ方は、腰痛を持たない方と比べ、中臀筋の筋力が有意に低下していることが分かりました。大臀筋の筋力に関しては、中臀筋ほどではありませんが、低下している傾向があることが分かりました。
すなわち、慢性的な腰痛を持つ方は、お尻の筋力(中臀筋と大臀筋)が低下していると考えることができます。

お尻の筋力を強化しよう

腰痛対策スクワット

(c) undrey – Fotolia.com

お尻の筋肉は、スクワット運動で手軽に鍛えることが出来ます。
慢性的な腰痛に悩んでいる方はもちろんのこと、日常生活の中で運動習慣が減っている方や、仕事で座りながらの作業が多い方など、お尻の筋力が低下しやすい生活を送っている方は、お尻の筋力トレーニングを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

(鈴木祐介)


▼参考文献
タイトル: Prevalence of gluteus medius weakness in people with chronic low back pain compared to healthy controls.
雑誌名:Eur Spine J. 2016 Apr;25(4):1258-65. doi: 10.1007
[PMID: 26006705]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています