たった9問で分かる!あなたの腰痛”慢性化リスク”!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

腰痛の慢性化のリスク評価

(c) tumsasedgars - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. たった9問で、腰痛の”慢性化リスク”を判定できるツールがある.
2. 高リスク、中リスク、低リスクの3つに分類される.
3. それぞれに応じた対策があるため、まずは最寄りの医療機関に相談を.

『あなたの腰痛、そのままにしておくとどうなる!?』でお伝えしているように、腰痛は、半年以内に60%の人が再発することがわかっています。その再発が続くと、いつのまにか慢性化しているのが、この腰痛の特徴です。読者の皆さんの中にも、今後、自分の腰痛がどのように経過していくのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなあなたにピッタリのツールをご紹介します。STarT Backスクリーニングツールというものであり、イギリスのキール大学で開発されました。
このツールを使用すれば、たった9つの質問に回答するだけで、あなたの”慢性化リスク”が分かります。

慢性化のリスクを評価できるか検討

日本人の腰痛患者を対象に、オンライン調査を実施し、回答が得られた1228人のデータを用いて、STarT Backスクリーニングツールの有効性を検討しました。このツールでは9つの質問を行い、合計得点によって以下の3つに分類されます。

腰痛の慢性化リスクを評価

■ 高リスク:4点以上、かつ質問5〜9の点数が4点以上
■ 中リスク:4点以上、かつ質問5〜9の点数が3点以下
■ 低リスク:3点以下

今回の研究では、調査開始時に上記の3つに分類し、それぞれの6ヶ月後の腰の痛みや腰痛による日常生活の制限、生活の質(満足度)がどのようになっているかを調査しました。

6ヶ月後の慢性化を予測

今回の研究結果から、調査開始時に高リスクに分類された患者は、中・低リスクと比べ、半年後の腰の痛みや日常生活の制限が最も悪いことが明らかになりました。一方で、調査開始時に低リスクに分類された患者は、半年後の腰の痛みや日常生活の制限度合いは、他のグループよりも軽度であることがわかりました。
また、患者自身の生活の質に関しても、高リスクのグループにおいて低く、低リスクにおいて高くなっていました。
さらに、高リスクのグループにおいて、半年後に腰痛が改善したと回答した割合は5.3%の患者しかいないことが分かりました。

リスク度合いによる対策をするためには、まずは専門家に相談を

ぜひ、あなたも、上の図を参考に、一度チェックしてみてください。高リスクに分類されたからといって心配する必要はありません。本来、このツールは医療機関において医師が治療方針を決定する際の補助として使用されるものです。そのため、結果はあくまで参考程度にとどめ、気になる際には、最寄りの医療機関の専門医に相談することをオススメします。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:The Japanese version of the STarT Back Tool predicts 6-month clinical outcomes of low back pain.
雑誌名:J Orthop Sci. 2016 Dec 23. pii: S0949-2658(16)30241-X.
[PMID: 28025022]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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