慢性的な腰痛は、ビタミンDを摂取することで改善するのか!?

鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

慢性腰痛へのビタミンDの効果

(c) natchas - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. ビタミンDを摂取することで、慢性腰痛の痛み、日常生活の障害の程度が改善した.
2. その効果は比較的長期間(6ヵ月間)継続した.
3. 食生活の見直しや運動習慣の取り入れなど、生活習慣を見直してみよう.

読者の皆さんは、ビタミンDという栄養素をご存知でしょうか。ビタミンDの役割は、カルシウムの体内バランスを整えたり、骨や筋肉の健康を保つなど、私たちにとって必要不可欠な役割を担っています。近年では、免疫力アップの効果や、ガン・糖尿病への効果、さらには腰痛などの症状にも効果があると報告されています。
しかし、”慢性的”な腰痛に対するビタミンDの効果については、明らかにされていません。
今回ご紹介する研究では、ビタミンDが慢性腰痛の痛みや、慢性腰痛による日常生活障害の改善に効果的であると報告されました。

慢性腰痛へのビタミンDの効果とは

この研究では、慢性腰痛で病院の外来を受診した68名の患者を対象としました。
対象者には8週の間、毎週ビタミンDのサプリメントを摂取するように指示されました。そして、サプリメント摂取期間前、期間直後、2ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後で以下の検査が行われました。

■ 慢性腰痛の痛みの程度
■ 慢性腰痛による日常生活の障害の程度

そして、対象者ごとにそれらの結果を比較し、慢性腰痛へのビタミンDの効果を調査しました。

ビタミンDにより、痛み/日常生活障害の程度が改善

8週間ビタミンDを摂取した結果、摂取する前と比べ、慢性腰痛の痛みの程度や、慢性腰痛による日常生活の障害の程度が改善していました。
また、それらの結果は、摂取を終えた後、6ヵ月まで継続していました。すなわち、ビタミンDは慢性腰痛の改善に効果的であり、その効果は比較的長期間継続することが示唆されました。

食生活の見直しや運動習慣の取り入れを

ビタミンDは食べ物から摂取したり、日光を浴びることで、体内で生成されます。しかし近年では、食生活の偏りや、運動不足、過剰な紫外線対策などで、慢性的なビタミンD不足に陥っている方も増加していると言われています。慢性的な腰痛にお悩みの方で、上記で述べたような生活を送られている方は、ビタミンDを豊富に含む魚類(さんま、イワシ、ウナギなど)を食生活に加えたり、太陽の下でのウォーキングなど、日光を浴びつつ簡単な運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

(鈴木祐介)


▼参考文献
タイトル: Vitamin D Supplementation in Patients with Chronic Low Back Pain: An Open Label, Single Arm Clinical Trial.
雑誌名: Pain Physician. 2017 Jan-Feb;20(1):E99-E105
[PMID: 28072801]

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