オフィスや車におすすめの「腰痛クッション」の種類・効果・選び方

諸麥友博 / 理学療法士 / 第1種衛生管理者 / 作業管理士

腰痛クッションの種類・効果・選び方

(c) Africa Studio - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. そもそも腰痛クッションとは?
2. 腰痛クッションが腰痛にどう効くのか?
3. どんな腰痛クッションを選べばいいのか?

デスクワーカーやドライバーの方はどうしても座っている時間が長くなります。

長時間座っていると腰の辺りが重だるくなったり、立ち上がった後に腰を動かしにくかったりする経験をしたことはありませんか。

座りすぎによる腰痛の対策には様々ありますが、今回は、その一つである腰痛クッションについて詳しく解説していきたいと思います。

そもそも腰痛クッションとは?

腰痛クッションとは、椅子やシートに直接置いたり、背もたれと背中の間に入れて隙間を埋めたりすることで、姿勢が良くなるようにサポートしてくれたり、腰や背中の負担を和らげてくれるクッションのことです。

このクッションの良さは2つあります。

1つ目は、自然と姿勢を良くしてくれるという点です。座っている姿勢が悪いのではないかと感じていたり、何か対策をしないと腰が痛くなるのではないかと感じている方は多いと思います。

2つ目は、腰や背中の筋肉の働きを抑えることができるので、使わない場合よりも長時間、楽に座れるようになる点です。

長時間座っていることが良くないことと理解しながらも、仕事柄なかなか姿勢を変えることができないという方にはオススメです。

腰痛クッションには、目的や用途によりいくつかのタイプがあります。ここでは、用途の違う3タイプの腰痛クッションについて説明していきます。

お尻の下に敷くタイプのクッション

お尻の下に敷くタイプのクッションは、腰痛を軽減するために一般的に多く利用されているものになります。

このクッションのメリットは、お尻の下に敷くことで重心に合わせてクッションが変形し、体圧(体にかかる圧力のこと)が分散されることによって、腰の負担を軽減できる点です。

多くの種類があり、自分のお尻にあったものを選ぶことが、効果的に腰の負担を軽減するために重要となります。

骨盤を包むようにサポートするタイプのクッション

お尻の下に敷くタイプのクッションではありますが、骨盤をサポートすることで腰痛を軽減してくれるクッションがあります。

このクッションは、傾斜がついていたり、骨盤を包み込むような形状になっており、骨盤が自然と起きるように矯正されるという点がメリットです。それにより腰が曲がったままにならず、骨盤の上にしっかりと腰の骨がのるため、腰回りの筋肉の余分な緊張がなくなります。

また、腹筋も効きやすくなることにより、腰の負担軽減につながるため、骨盤の歪みや姿勢が気になる方におすすめです。

ビーズクッションなどの体が沈み込むような椅子に長時間座っていると、立ち上がりにくくなったり、腰が重だるくなったりした経験をしたことのある方は多いと思います。

この現象は、骨盤が後ろに倒れた状態、腰が曲がったままの状態で長時間いることで、腰の筋肉やじん帯、椎間板などに負担をかけてしまうために起こります。

分かっていても、ついつい腰が曲がった悪い姿勢で長時間座ってしまうという方は、ぜひこのタイプのクッションを試してみてください。

背中に入れるタイプのクッション

座面に敷くタイプの腰痛クッションが合わないという方は、背もたれと背中の間に入れるタイプの腰痛クッションもあります。

このクッションは、背もたれに敷くことで隙間をなくし、背中の接触面積を大きくすることで体圧分散をはかり、背中を支える力を高めて腰の負担を軽減してくれるものです。

腰痛クッションが腰痛にどう効くのか?

過去の研究では、腰のクッション(背中と背もたれの間に入れるタイプ)を使用した時は、クッションを使用しなかった時と比べて、腰の骨のゆがみと客観的な快適さが改善したと報告されています(詳しくは「デスクワーカー必見!腰のクッションの腰痛に対する効果」をご覧ください)。

多くの腰痛クッションは、カラダと座面や背もたれの接触面積を大きくすることで体圧分散の効果を高めたり、骨盤を起こすことで腹筋を効きやすくしたりして、腰の負担を軽減するような造りになっています。

デスクワーカーやドライバーなど仕事の都合上どうしても長時間座らなければいけない場合は、腰痛クッションを使用することで腰に疲労を溜めにくくし、痛みや違和感を出しにくくすることが大事になります。

腰痛クッションを選ぶ際の4つのポイント

では、実際に腰痛クッションを購入しようとする際に、どんなポイントに気を付ければ良いのでしょうか?
大きく分けて、以下の4つのポイントがあります。


① 仕事内容
② 値段
③ 硬さ
④フィット感やサイズ感

販売店で購入するよりもネットで購入するほうが安いという理由で、ネットで見ただけで購入してしまうと、自分に合ったクッションを選べたかがわかりません。以下4つのポイントを考慮して、販売店などで試してから購入することをおすすめします

仕事内容に合わせて、クッションのタイプを選ぼう!

オフィスワーカーもドライバーも長時間座っていなければいけませんが、座っている環境の違いで選ぶクッションを変える必要もあります。

正確にいうと、オフィスの椅子は振動しませんが、運転時に、ドライバーの体には絶えずわずかな振動が加わっています

この振動が腰の筋肉の緊張を高め、腰の筋肉は疲れやすくなります。

ある研究では、運転時間が長い人の方が、そうでない人より、腰痛を発症するリスクが高くなり、運転中の体への振動が大きいほど腰痛になるリスクが上昇していたと報告されています(詳しくは「運転時に感じる腰痛を撃退する3つの方法」をご覧ください)。

この振動に対する対策として、振動を吸収する腰痛クッションの使用があります。つまり、ドライバーは振動を緩衝してくれる座面に敷くタイプのクッションがおすすめということです。

また、デスクワークと運転のいずれの仕事内容においても、姿勢を正すための、背中と背もたれの間にいれるタイプの腰痛クッションはおすすめです。

クッションの値段は?

腰痛クッションは、安いもので1000円代から、高いもので2万円くらいまでと値段の幅が広いです。
しかし、安いから効果がないとか、高いから絶対に効くとは限らず、自分にあったクッションを選ぶことが重要です。

今は通販やネットで通常より安く購入できるので、クッションが店頭でお試しできる場合もは、一度試してみてから、通販やネットで購入するのが良いでしょう。

クッションの硬さは?

腰痛クッションの硬さは、柔らかすぎず硬すぎずがポイントです。前項でも述べましたが、柔らかすぎると骨盤が後ろに倒れてしまい、骨盤を起こすという腰痛クッションを置く目的自体が弱くなってしまいます。

逆に硬すぎると、お尻にかかる圧力が大きくなるため長時間座るということに適さなくなってしまいます。硬いサドルの自転車で、長い距離を走行してお尻が痛くなった経験は多くの方がされたことがあると思います。

柔らかすぎず、硬すぎず、ちょうど良い硬さのクッションを探しましょう。

クッションのフィット感やサイズ感は?

腰痛クッションのフィット感やサイズ感は、人それぞれです。
こればかりは、お尻の形や大きさ自体が人それぞれなので、座ってみないことにはわかりません。

柔らかいクッションはお尻の形に合わせてくれる反面、骨盤を起こすという目的自体が弱くなり、逆に硬すぎると自分のお尻の形に合う合わないのところで苦労するかもしれません。

色々なクッションを実際に試して、自分に合ったクッションを探しましょう。

買うか、買わないかお悩みの方へ!

腰痛クッションは値段も様々であり、販売店で購入すると高いものもあります。

そこで、買いたいと思っているけども踏み切れない、どんな効果が期待できるのかを体験してみたいという方へ、腰痛クッションを買わずとも、すぐに試せる方法もお伝えしておきます。検討材料として、一度試してみてください。

お尻の下に敷くタイプや、骨盤を包んでサポートするタイプのクッションの代替案

バスタオルを用意し、4つ折りにします。そのまま半分くらいまでクルクルと巻き、それを椅子の上に巻いた部分が後ろ側になるように置きます。その巻いた部分にお尻の後ろが軽く乗るように座れば、簡単に骨盤を起こすことが可能です。

バスタオルを用いた腰痛対策

(c) BackTech Inc.

骨盤をサポートするタイプの腰痛クッションを買う前にどんな感じか確認したい方や、座っている姿勢を良くしたいと思っている方はぜひ一度試してみてください。

背もたれ専用のクッションを検討している方

座布団や枕ほどのクッション、なんでも結構なので、椅子に座る際に背中に入れてみましょう。これだけでも腰の負担を軽減することができると思います。
背中に接触面ができることで、腰の筋肉の働きを抑えることが可能です。

実践してみて、腰の力が抜けるような感じがする、楽に座れると感じた方は効果が見込めると思います。ぜひ試してみてください。

まとめ

デスクワーカーや運転手では、どうしても1日の中で座る時間が長くなってしまいます。腰の痛みや違和感で集中力を欠いたりしないようにするために、または、苦なく長時間座るためには、自然と楽に座れる姿勢を作る必要があります。

そのための一手段として、自分にあったクッションを探して、一度試してみてはいかがでしょうか。

(諸麥 友博)

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

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