腰痛にうつ状態が合併しやすい年齢層とは!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

腰痛とうつの関係

(c) polkadot - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 腰痛とうつ状態との関係性が報告されている.
2. 特に40〜80歳の年齢層では、腰痛とうつ状態の間に密接な関係性が認められた.
3. 中高年の方で腰痛に悩んでいる方は、精神的な面にも効果がある有酸素運動などが、より効果的かもしれない.

『うつ状態が腰痛に与える影響とは!?』でご紹介したように、うつ状態は腰痛のリスクとなる可能性が報告されています。
それでは、腰痛とうつ状態との関係性に、年齢の影響はあるのでしょうか?
今回ご紹介する研究では、特に40〜80歳の方は、腰痛とうつ状態との間に密接な関係性があると報告されました。

腰痛とうつ状態との関係における年齢の影響を調査

この研究では、332名の急性〜亜急性腰痛の方(腰痛を発症してから3ヶ月未満の方)を対象としました。
対象者にはBeck Depression Inventory (BDI) scoresというアンケートを実施し、うつ状態を評価しました。
また、対象者は以下の年代ごとに分類されました。

19〜24歳 / 25〜39歳 / 40〜64歳 / 65〜79歳 / 80歳以上

そして、年代ごとに、腰痛の有無とBDI scoreの点数の関連性を検討することで、腰痛とうつ状態との関係性を調査しました。

40〜80歳で腰痛を持つ方は、うつ状態である確率が高かった

研究結果より、40〜64歳、65〜79歳の年齢層で腰痛を持つ方は、腰痛を持たない方と比べて、BDI scoreの点数が有意に高かったことが認められました。
その他の年齢層では、この関係性は認められなかったため、40〜80歳の方は、特に腰痛とうつ状態との間に密接な関係性があると考えることが出来ます。

中高年の腰痛には、精神的なアプローチがより必要かもしれない

今回の研究では、ある一時点での測定結果に基づく解釈であるため、40〜80歳の方が、腰痛だとうつ状態のリスクが高いと明確に述べることは出来ませんが、その年齢層では、腰痛とうつ状態の間に密接な関係性がある可能性は高いと考えられます。
『前向きな気持ちを持つことは”腰痛改善”に効果的?』『ネガティブな考えは腰痛改善の大敵!?』でもご紹介したように、腰痛を改善するためには、精神的な部分、ネガティブな考え方を変えていくということも大切です。
意識的にネガティブな考え方を変えていくのは難しいかもしれませんが、有酸素運動や簡単な体操など、身体を動かすことでリフレッシュし、前向きな気持ちになれる機会を増やしていきましょう!

(鈴木祐介)


▼参考文献
タイトル: Relationship of depression in participants with nonspecific acute or subacute low back pain and no-pain by age distribution.
雑誌名: J Pain Res. 2017 Jan 11;10:129-135. doi: 10.2147
[PMID: 28138263]

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