デスクワーカー必見!腰のクッションの腰痛に対する効果

鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

デスクワーク時の腰のクッションの効果

(c) highwaystarz - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. デスクワークでの腰痛対策として、腰を包み込む形状のクッションが市販されている。
2. 腰のクッションを使用することで、座っている際の腰の骨のゆがみと客観的な快適さが改善した。
3. デスクワークでの腰痛に悩む方は、腰のクッションを試してみてもいいかもしれない。

デスクワークなどの座り作業が続くと、腰の痛みや不快感を感じることがあると思います。長時間座っていることで腰痛を引き起こす原因の一つとしては、座っている時の背骨のゆがみが関係していると報告されています。その対策の一つとして、腰を包み込むような形状のクッションが市販されていますが、実際に効果はあるのでしょうか?今回ご紹介する研究では、腰痛を持つ方が、腰のクッションを座っている際に使用することで、腰の骨のゆがみと客観的な快適さに効果的であったと報告されました。

腰のクッションの腰痛に対する効果とは?

この研究では、28名の腰痛を持つ方と持たない方を対象としました。対象者には、一般的にオフィスで使用されている椅子に、腰のクッションを入れた状態、入れない状態で30分間座り続けてもらいました。椅子に座っている間、以下の測定を実施しました。


■ 電磁石のセンサーによる、背骨(胸の骨と腰の骨)のゆがみ
■ 椅子とお尻の間に重心測定機能を持つマットを敷き、お尻の重心の変化から判断した、客観的な快適さ
■ 自己回答式アンケートによる、主観的な快適さ

そして、対象者ごとに測定結果を比較し、腰のクッションの効果を調査しました。

腰のクッションを使用することで、腰の骨のゆがみと客観的な快適さが改善した

調査の結果、腰のクッション使用時は、クッション不使用時と比べ、腰の骨のゆがみと客観的な快適さが改善していることが認められました。この結果は腰痛を持つ方、持たない方の両者で認められたため、腰のクッションは腰痛対策の一つとして期待できるかもしれません。

胸の骨のゆがみと主観的な快適さには改善は認められなかった

一方、腰のクッション使用時と、クッション不使用時における、胸の骨のゆがみと主観的な快適さの度合いに対しては、明確な差が認められませんでした。主観的な快適さにおいて差が認められなかったのは、今回座り続けている時間が短かったため、対象者があまり疲れを感じなかったことも関与している可能性があります。

デスクワークでの腰痛対策に、腰のクッションの導入を

デスクワークなどを行う方々にとっては、長時間の座り作業を避けることは難しいことであり、根本的な対策が難しい側面もあります。しかし、今回ご紹介した腰のクッションなら、座りながらの作業を続け、腰痛の対策を行うことが出来ます。現在では様々な商品が市販されていますので、デスクワークでの腰痛にお悩みの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:The effect of a lumbar support pillow on lumbar posture and comfort during a prolonged seated task.
雑誌名:Chiropr Man Therap. 2013 Jul 4;21(1):21.
[PMID: 23826832 ]

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