医師との関係で腰痛治療の効果が変わる!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

医師を信頼することが腰痛改善に重要

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【記事のポイント】
1. 医師と患者の関係は、腰痛の治療結果にも影響を与える.
2. 患者の満足度、医師への信頼感の高さが腰痛治療に功を奏するかもしれない.
3. 信頼できる医師のもとで、腰痛治療を行うことが推奨される.

どの病気にも共通することですが、治療を行なっていく上で医師とのコミュニケーション、関係は非常に重要な役割を果たします。それでは具体的にどのような関係を築いていけば良いのでしょうか?
今回は、どのような医師との関係が、腰痛のリハビリを行なっていく上で重要となるのかを検討した研究をご紹介します。

理想的な医師との関係とは?

今回の研究にはリハビリを受けていた688人の慢性腰痛患者が参加しました。
複数の施設から患者が参加しましたが、リハビリに対する考え方、内容は下記のように非常に似通っていました。

患者と医師の関係

患者と医師との関係について、下記の項目を調査しました。

■ 患者が治療に積極的に関われるように医師からの支援があったか
■ 医師と患者間で情報の共有ができていたか
■ 医師を信頼できたか
■ 治療に満足できたか:医師の態度、患者への説明、治療内容を含む
■ 医師のコミュニケーションの取り方:治療方針の説明があったか、効果的かつオープンなコミュニケーションをとってくれたか、感情に寄り添ってくれたか、自分個人のことに対しても気にかけてくれたか

医師との良好な関係がリハビリ効果と関連

患者の満足度が高いと、腰痛治療の効果は良好であるという結果が得られました。
また、医師への信頼感を持つことは、中・長期的な視点からも重要であることが分かりました。

なぜ関連していたのか?

今回の研究者は、患者の満足度や医師への信頼感が高いと、知識、アドヒアランス(適切に治療を受けること)、セルフケアの技術が向上し、その結果、腰痛が改善しやすくなったのではないかと考察しています。

良好な関係づくりを

リハビリの効果を少しでも高めるためには、医師との関係が重要となることが明らかとなりました。医師にとっては患者に寄り添い、分かりやすい説明や適切な治療を提供することの重要性が示されました。また、患者は信頼のおける医師を見つけて、治療に専念すると腰痛の改善が見込める可能性があります。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:The patient-physician relationship in patients with chronic low back pain as a predictor of outcomes after rehabilitation.
雑誌名:J Behav Med. 2013 Jun;36(3):246-58.
[PMID: 22476813]

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