どんな情報が腰痛をコントロールする上で有益か?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

腰痛改善に必要な情報とは

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【記事のポイント】
1. 腰痛は自己管理できる腰痛がほとんどであり、自己管理するためには正しい情報が必要.
2. パンフレットなどから情報を得ることで腰痛に対する知識が増え、腰痛が改善する可能性がある.
3. パンフレットの内容は、腰痛の原因となるストレスなどにも触れるとより効果が望める.

腰痛には骨折やがんなどの自身では自己管理できない腰痛と、明らかな原因はないため自己管理できる腰痛の2つのタイプがあります。
自己管理が可能な腰痛の場合には、自己管理を行うための正しい情報が必要となります。
今回ご紹介する研究では、どのような情報が腰痛を自己管理する上で重要になるかについて検討されました。

腰痛を自己管理する上で必要な情報とは

今回の研究では、腰痛を予防・治療する上で情報が有益となるのか、そして、どのような情報が有益なのかについて検証することを目的に、これまで報告された研究を検索し、ある一定の基準を満たした11の研究結果についてまとめられました。

情報提供はパンフレットに加え医療者のアドバイスが効果的

パンフレットによる情報提供は患者の腰痛の知識を高めるということが明らかになりました。
パンフレット提供に加え、医師からの助言をもらうことで、パンフレットへの信頼度が増し、運動に対するアドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること)が高まることも明らかとなりました。

情報提供の内容

生物医学的な内容(例:姿勢や体の使い方など)だけのパンフレットよりも、心理的または社会的な内容(例:腰痛になっても安静ではなく、できる限り動くようにすることなど)も内容に含まれたパンフレットの方が、カラダを動かすことに対する考え方や、腰の痛み、腰痛に伴う様々な症状が改善するという結果が報告されました。

どんな情報が必要か?

最近では、慢性腰痛の原因は脳にあるとも言われており、腰痛を自己管理していく上では、そのような”最新””正しい”情報を入手していくことが重要となってきます。
また医療情報というのは難しい単語が多く、理解しにくいことが多いと思います。
そのような際には、専門の医療職者に相談し、情報に対する理解を十分に深めると良いでしょう。

もしインターネットで情報を探すときは、間違った情報が多いですので、『健康情報の信頼性を確かめるための3つの基準』で、正しい情報かどうかを見極める視点をチェックした上で、情報を検索することをお勧めします!!

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Information and low back pain management: a systematic review.
雑誌名:Spine (Phila Pa 1976). 2006 May 15;31(11):E326-34.
[PMID: 16688023]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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