ためしてガッテンでも紹介された”筋膜リリース”の効果とは?

腰痛に対する筋膜リリース

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【記事のポイント】
1. 筋膜リリースは腰痛にも適用できる.
2. 筋膜リリースは慢性腰痛の程度や日常生活の障害の程度、からだを動かすことに対する不安感を改善した.
3. 筋膜リリースに関する様々な書籍も出ているため、セルフでも実施可能だが、治療院でもアドバイスを受けられることも.

多くの方が知っている有名なNHKの健康番組「ためしてガッテン」でも過去に紹介された”筋膜リリース”をご存知でしょうか。

腰痛に対する筋膜リリース

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まず筋膜(図のFasciaという部分)とは筋肉を包む膜のことであり、筋肉全体を包む膜から筋肉を構成する筋肉の線維1本1本を包む膜まで存在します。
運動不足などが続くと、この筋肉を包む膜である筋膜が硬くなってしまいます。この硬くなった筋膜をほぐす方法が”筋膜リリース”という方法です。
番組の中では首や肩のコリや痛みの解決方法として提案されていましたが、治療施設では腰痛に対しても筋膜リリースは行われています。
今回は、筋膜リリースが慢性腰痛に対する効果を科学的に検証した研究をご紹介します。

筋膜リリースの慢性腰痛への効果を検証

今回の研究には54人の明らかな原因が特定できない慢性腰痛患者が参加し、以下の2グループにランダムに割り振られました。

・筋膜リリースを受けるグループ
・偽の筋膜リリースを受けるグループ

筋膜リリースは、専門の理学療法士(リハビリテーションの専門家)により、腰と股関節の周囲の筋肉に対して、1回あたり40分、計4回実施されました。
筋膜リリースの効果を検証するために、『腰の痛み』『日常生活の制限』『からだを動かすことへの恐怖心』が、治療前、治療終了直後(2週)、治療終了後(12週)の時点で評価されました。

筋膜リリースは腰痛を改善した

偽の筋膜リリースよりも、筋膜リリースの方が、腰の痛み、日常生活の制限、からだを動かすことへの恐怖心が、12週の時点で改善していました

筋膜リリースを受けるには

今回の研究結果から、慢性腰痛に対して専門家による筋膜リリースが様々な面において改善が認められることが明らかとなりました。
メディアや本で紹介されているのは、セルフエクササイズとしての筋膜リリースであり、専門家が施術するものではないため、セルフエクササイズでは同様の効果が認められるかどうかは定かではありません。本もたくさん出版されていますが、自分でやっていいものか?などと不安な方は、整骨院・接骨院でも筋膜リリースを得意とする専門家が増えてきていますので、まずは、治療院に受診し、体の状態に合わせた筋膜リリースの方法などを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Effects of Myofascial Release in Non-specific Chronic Low Back Pain: A Randomized Clinical Trial.
雑誌名:Spine (Phila Pa 1976). 2016 Sep 9.
[PMID: 27617838]

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