調子が良かったのにまた腰が…|ぎっくり腰が再燃する3つの要因

急な腰痛の悪化(再燃)の原因

(c) chombosan - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 急性腰痛患者の急な腰痛悪化の原因を調査した。
2. 長時間座っている事とストレス、気分の落ち込みが腰痛悪化に影響していた。
3. 理学療法は腰痛の悪化に対応することができることが認められた。

「最近は腰の調子が良かったのに急にまた腰が・・・。」

このような経験のある腰痛持ちの方は少なくないはず。このような腰痛の急な悪化(再燃)はなぜ起きるのでしょうか?

今回は、急性腰痛患者の状態を継続的に追う事で、ぎっくり腰患者によく見られる急な腰痛の悪化の原因を調査した研究をご紹介します。

腰痛が悪化するのはどういう時?

今回の研究の対象者は、2009年から2010年の間に外来受診した、急性腰痛(発症して3ヶ月未満)があり、少なくともここ1ヶ月は腰痛を発症していなかった48名でした。また、腰痛がある中でも膝下まで広がる痛み、神経性の跛行(引きずるような歩き方)、妊婦、最近の大きな怪我、または他に重い病気を患っている人は対象から除かれました。

6週間にわたって、3日おきと7日おきにオンラインでアンケートに回答してもらいました。質問項目としては、24時間以内に以下のような出来事があったかが調査されました。


①特定の運動(スポーツ、長時間立っていること、重いものを持ち上げるなど)をしたか
②感情的な出来事(ストレスを感じること、落ち込むこと、またはその両方)があったか

腰痛の急な悪化の定義は、「少なくとも2時間以上続く腰痛の悪化(ここ最近の腰痛の状態よりも悪い)」とされました。

そして、腰痛の急な悪化がある日とない日での特徴を比較することで、腰痛が急な悪化に影響している要因には何があるのか、分析されました。

座りすぎ、気持ちの変化は腰痛の悪化につながる!

1日の座っている時間が合計6時間以上の場合、腰痛が悪化する可能性が高いことが分かりました。他の身体活動と腰痛悪化に大きな関連は見られませんでした。

また、ストレスまたは気分の落ち込みといった心理面も腰痛悪化の要因となっていることが分かりました。

腰痛の改善に影響していたものとは?

理学療法(理学療法士が個々の患者に対して行う個別のストレッチやエクササイズなどの治療をさす)を受けることが腰痛悪化を改善するのもとしてあげられました。

急な腰痛に対して、理学療法を受けることでの改善は他の研究でも多く報告されています。

こまめに立って歩く習慣と気持ちのリラックスが重要

今回の結果から、長時間座っていること、ストレス、気分の落ち込みが腰痛の悪化につながっているということが分かりました。

ぎっくり腰の方で、痛いときはずっと座っていられないけど、調子が良くなってきたら、仕事に集中して、ずっと座りっぱなしというのは、良くない可能性が示されました。多少調子が良くなっても、ぎっくり腰を再燃させないために小まめに立ったり、トイレに行くなどの工夫が重要かもしれません。

また、ストレスを感じたり、気持ちが沈んでしまった時に、自分なりのリフレッシュやリラックスできる方法見つけておくことも大切です。

楽しむことと腰痛の関係を述べた「遊園地に行くと腰痛が軽減する!? 」やマインドフルネスを通したストレスの改善に関する「マインドフルネスの腰痛に対する効果ー最新の知見からー」なども参考にしていただけたらと思います。

(野澤涼)


▼ 参考文献
タイトル:Do Physical Activities Trigger Flare-ups During an Acute Low Back Pain Episode?A Longitudinal Case-Crossover Feasibility Study.
雑誌名:Spine (Phila Pa 1976). 2017 Jul 11.
[PMID: 28700451]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています