腰痛持ちに高いヒールは要注意!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

国際空港にいるヒールを履いた女性

(c) Ekaterina Pokrovsky- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. ヒールの高い靴を履くことで反り腰になりやすい
2. ヒールの高い靴は、腰痛を引き起こしたり、腰痛を悪化させる可能性がある
3. ヒールの低い靴を履く時間を作ることも、腰痛対策には重要である

普段からヒールの高い靴を履いている女性は数多いのではないでしょうか。
仕事の関係でも履かなくてはならない場面があったり、オシャレのために履くなど、女性にとって、ヒールの高い靴は日常生活に欠かせないアイテムとなっています。
しかし、そのヒールの高い靴が、腰痛を引き起こす可能性や、自らの腰痛を悪化させる危険性があるのはご存知でしょうか?

高いヒールの靴と腰痛との関係とは

この研究では、21名の若い女性(平均年齢17.8±2.0歳)を対象としました。
対象となった女性には、

■裸足の状態
■ヒールの高い靴を履いている状態

の2つの状態で立ってもらい、その時の姿勢を、レントゲンを使って調査しました。
その後、その2つの状態でのレントゲン画像を比べることで、高いヒールの靴を履くことが、背中〜腰にかけての姿勢にどの様な影響があるのかを検討しました。

高いヒールの靴を履くと、反り腰になる

レントゲン画像を比べた結果、裸足の状態における腰の反る角度は54.3°であったのに対し、ヒールの高い靴を履いた状態における腰が反る角度は65.2°となっていました。つまり、ヒールの高い靴を履くことで、裸足の状態に比べ、より反り腰になっていることが判明しました。

高いヒールの靴は、腰に負担をかけてしまう可能性がある

ヒールの高い靴は、反り腰の姿勢の状態を増やすことで、腰の関節に負担がかかってしまい、腰痛を引き起こす可能性があります。また、すでに腰痛をお持ちの方で、腰を反った際に痛みが出る方は、ヒールの高い靴を履くことで、さらに腰痛を悪化させてしまう可能性があります。

ヒールの高い靴は、女性にとって欠かせないアイテムです。しかし、たまにはヒールが低く歩きやすい靴を履くことで、自分の腰をいたわってあげる時間を作ることも、からだのメンテナンスとして必要なことかもしれません。

(鈴木祐介)


▼参考文献
High-heeled-related alterations in the static sagittal profile of the spino-pelvic structure in young women.
Eur Spine J. 2015 Jun;24(6):1274-81
[PMID: 25753007]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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