女性のホルモンバランスと慢性腰痛の関係

ジムで運動する女性

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【記事のポイント】
1. エストロゲンの上昇は、慢性腰痛と関連しているかもしれない.
2. エストロゲンの上昇を抑制するのも良くない.
3. ホルモンバランスを整えるように生活習慣を整えよう.

多くの女性が抱える悩みの一つにホルモンバランスの乱れがあります。男性とは異なり、女性には月経や妊娠などがあり、ホルモンバランスは変動しやすい状態にあります。ホルモンバランスが乱れるとからだの様々な所に症状が現れます。ひょっとすると、あなたの腰痛の原因はホルモンバランスの乱れにあるかもしれません。

今回紹介する研究は、大規模な調査によってホルモンや妊娠に関わる要因が腰痛と関連するのかを検討したものです。

ホルモンバランスと腰痛の関係

今回の研究では、アンケートを郵送し、回答の得られた20-59歳のオランダ人女性11,428人が対象となりました。
アンケートによって、ホルモンや妊娠に関わる項目や慢性腰痛の有無、その他(年齢、教育歴、職業歴、喫煙歴、過体重)の情報が収集されました。

ホルモンバランスは腰痛と関連していた

妊娠歴や初産時の年齢が若いこと、経口避妊薬の服用期間、閉経後のエストロゲン(女性ホルモンのひとつ)の使用、生理不順、月経周期の延長、子宮摘出歴が慢性腰痛と関連していました。今回得られた結果は、年齢など、その他の要因を考慮した上での結果です。

なぜホルモンバランスが腰痛と関連するのか?

著者は、今回得られた結果の背景の一つとして、女性ホルモンの代表であるエストロゲンが関与している可能性について言及しています。エストロゲンの上昇は、関節や靭帯を弛緩させる作用があり、このゆるさは腰痛と関連することが報告されています。しかし明確なメカニズムについては明らかとなっていないため、さらなる研究が必要であると述べられました。

今回の結果から、単にエストロゲンの上昇を抑制すれば良いという解釈にはなりません。エストロゲンは妊娠や更年期症状、骨形成において重要な役割を果たすため、不足することによる弊害もあります。今回の結果から、女性で慢性腰痛がなかなか改善しない方は、エストロゲン不足にならないように十分に注意しながら、医師に相談の上、服薬の調整や生活習慣を見直すことで、ホルモンバランスを整えることも必要かもしれません。

(坪井大和)


▼参考文献
Hormonal and reproductive factors are associated with chronic low back pain and chronic upper extremity pain in women–the MORGEN study.
Spine (Phila Pa 1976). 2006 Jun 1;31(13):1496-502.
[PMID: 16741461]

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