腰痛に対する温湿布の効果とは!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

腰痛に対する温湿布の効果

(c) sakai2132000 - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 湿布の種類の中に温湿布というものがある.
2. 温湿布を使用することで、短期的な腰痛の改善効果が認められた.
3. 温湿布にはカプサイシンという唐辛子の成分が含まれているため、皮膚のかぶれなどに注意が必要.

『腰痛は温めた方が良いか?冷やす方が良いか?』でご紹介したように、腰を温めることは、急性〜亜急性腰痛(3ヶ月未満の腰痛)に対しての短期的な痛みの緩和や動きにくさの改善に効果があると報告されています。温める方法としては、医療施設でホットパックをしたり、自宅でお風呂にゆっくり浸かるなど、様々な方法が考えられますが、そのうちの一つとして、温湿布という方法があります。

この温湿布とは、カプサイシンという唐辛子の成分を含む湿布のことで、貼った部位の血管拡張作用により温熱効果を狙うものです。それでは、温湿布は腰痛にどのような効果が認められるのでしょうか。

今回ご紹介する研究では、温湿布を貼ることで短期間(3週間程度)の腰痛の改善効果が認められたと報告されました。

腰痛に対する温湿布の効果を調査

これまでに報告された温める効果に関する論文をチェックし、温湿布の効果検証を行っている3本の研究が抽出されました。それぞれ、実際の腰痛患者を対象としており、以下の2グループに分けて、温湿布の効果検証を行いました。

■ 温湿布を貼るグループ
■ 偽薬(温湿布の効果を持たない偽の湿布)を貼るグループ

そして、各グループで腰の痛みがどのように変化したのかを検証しました。

温湿布で腰の痛みが短期的に改善

本研究の結果、温湿布を貼ったグループでは、偽薬を貼ったグループと比較して、腰の痛みが改善していました。
その効果は3週間程度継続していました。すなわち、温湿布には、短期間(3週間程度)の腰痛の改善効果があることが示唆されました。

皮膚のかぶれなど副作用に注意

気温の低い今の時期は、腰回りの血流が滞っている可能性があるため、温湿布は腰痛に効果的な方法である可能性があります。しかし、温湿布に含まれているカプサイシンは、少なからず皮膚に刺激がある成分です。そのため、皮膚が弱い方が使用したり、湿布の使用方法を誤ってしまうと(推奨使用時間をオーバーして貼り続けるなど)、皮膚が痛くなったり、かぶれてしまう可能性もあります。

温湿布を使用される際は、医師の助言を仰ぐなど、適切に使用するようにしてください。しかし、この温湿布だけに頼るようになってしまうと、『温湿布を貼らないと不安』とか『温湿布を貼らないと痛い気がする』などと依存的な考えに陥りやすいですので、痛みが強い場合の一時的な対処法と捉えるようにしていただき、普段の対策は運動習慣をつけることで、自分で痛みのコントロールができるようになっていくことが理想です。

(鈴木祐介)


▼参考文献
タイトル:Chapter 4. European guidelines for the management of chronic nonspecific low back pain.
雑誌名:Eur Spine J. 2006 Mar;15 Suppl 2:S192-300.
[PMID: 16550448]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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腰痛に対する温湿布の効果とは!?

【記事のポイント】
1. 湿布の種類の中に温湿布というものがある.
2. 温湿布を使用することで、短期的な腰痛の改善効果が認められた.
3. 温湿布にはカプサイシンという唐辛子の成分が含まれているため、皮膚のかぶれなどに注意が必要.

『腰痛は温めた方が良いか?冷やす方が良いか?』でご紹介したように、腰を温めることは、急性〜亜急性腰痛(3ヶ月未満の腰痛)に対しての短期的な痛みの緩和や動きにくさの改善に効果があると報告されています。温める方法としては、医療施設でホットパックをしたり、自宅でお風呂にゆっくり浸かるなど、様々な方法が考えられますが、そのうちの一つとして、温湿布という方法があります。

この温湿布とは、カプサイシンという唐辛子の成分を含む湿布のことで、貼った部位の血管拡張作用により温熱効果を狙うものです。それでは、温湿布は腰痛にどのような効果が認められるのでしょうか。

今回ご紹介する研究では、温湿布を貼ることで短期間(3週間程度)の腰痛の改善効果が認められたと報告されました。

腰痛に対する温湿布の効果を調査


これまでに報告された温める効果に関する論文をチェックし、温湿布の効果検証を行っている3本の研究が抽出されました。それぞれ、実際の腰痛患者を対象としており、以下の2グループに分けて、温湿布の効果検証を行いました。

■ 温湿布を貼るグループ
■ 偽薬(温湿布の効果を持たない偽の湿布)を貼るグループ


そして、各グループで腰の痛みがどのように変化したのかを検証しました。

温湿布で腰の痛みが短期的に改善


本研究の結果、温湿布を貼ったグループでは、偽薬を貼ったグループと比較して、腰の痛みが改善していました。
その効果は3週間程度継続していました。すなわち、温湿布には、短期間(3週間程度)の腰痛の改善効果があることが示唆されました。

皮膚のかぶれなど副作用に注意


気温の低い今の時期は、腰回りの血流が滞っている可能性があるため、温湿布は腰痛に効果的な方法である可能性があります。しかし、温湿布に含まれているカプサイシンは、少なからず皮膚に刺激がある成分です。そのため、皮膚が弱い方が使用したり、湿布の使用方法を誤ってしまうと(推奨使用時間をオーバーして貼り続けるなど)、皮膚が痛くなったり、かぶれてしまう可能性もあります。

温湿布を使用される際は、医師の助言を仰ぐなど、適切に使用するようにしてください。しかし、この温湿布だけに頼るようになってしまうと、『温湿布を貼らないと不安』とか『温湿布を貼らないと痛い気がする』などと依存的な考えに陥りやすいですので、痛みが強い場合の一時的な対処法と捉えるようにしていただき、普段の対策は運動習慣をつけることで、自分で痛みのコントロールができるようになっていくことが理想です。

(鈴木祐介)






▼参考文献
タイトル:Chapter 4. European guidelines for the management of chronic nonspecific low back pain.
雑誌名:Eur Spine J. 2006 Mar;15 Suppl 2:S192-300.
[PMID: 16550448]


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