腰痛は温めた方が良いか?冷やす方が良いか?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

温熱治療

(c) Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 温めることによる即時的な効果は期待できるかもしれない.
2. 冷やすことによる効果に関しては結論が得られていない.
3. 温めた場合と冷やした場合による効果の違いは不明である.

からだを痛めた時に、冷やした方が良いのか、温めた方が良いのかという疑問が浮かんだことはありませんか?腰痛になった時にあなたならどちらを選びますか?

冷やす vs. 温める

2005年までに発表された、腰痛に対して温めた場合と冷やした場合の効果を検討した研究が検索されました。その後、一定の基準をクリアした研究結果についてまとまられました。

2つの研究:急性(4週間未満)〜亜急性腰痛(4週間以上〜3ヶ月未満)に対する温熱パックの効果
1つの研究:急性腰痛に対する温熱ブランケットの効果

腰痛に対する温めた場合の効果は?

急性〜亜急性腰痛に対する温熱パックは、ニセの薬(プラセボ薬)よりも5日後の痛みを減少させました
急性腰痛に対する温熱ブランケットを使用すると、その直後の痛みを減少させることが明らかになりました。
急性〜亜急性腰痛に対する温熱パックと運動の組み合せは、7日後の痛みを減少させることが明らかになりました。

腰痛に対する冷やした場合の効果は?

腰痛に対する冷やした場合の効果に関する研究は少なく、十分な結論は得られませんでした。
また、冷やした場合と温めた場合の腰痛に対する効果の違いに関しても一致した見解は得られませんでした。

まとめると…

今回の研究では、これまでの研究結果をまとめましたが、質の高い研究が少なく、十分な結論が導くことができませんでした。
しかし、その中でも、温めること(温熱パック)は急性〜亜急性腰痛に対しての非常に短期的な痛みの緩和や日常生活の制限に改善に効果があるという結果は得られました。

ではどうしたらいいか?

現段階では、温めるのと冷やすのとどちらが良いかは分かっていません。しかし、腰痛発症して間もない状態(3ヶ月未満)であれば、腰を温めることで痛みや運動制限の改善が期待できるかもしれません。

(坪井大和)


▼参考文献
Superficial heat or cold for low back pain.
Cochrane Database Syst Rev. 2006 Jan 25;(1):CD004750.
[PMID: 16437495]

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