足の長さの違いと腰の椎間板ヘルニアの意外な関係とは!?

監修者京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライターMotoki Miyamoto / 理学療法士

足の長さの違いと腰の椎間板ヘルニア

(c) MoustacheGirl - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 足の長さの違いは骨盤や腰のゆがみに影響することがある。
2. 腰のヘルニアの痛みは足の短い方に発症している場合が多かった。
3. 足の長さの違いに影響を及ぼすような生活を見直してみよう!

左右で足の長さが違うと言われたことはありませんか?足の長さの違いは、骨盤のゆがみに影響し、それにつられて腰にも影響を及ぼす可能性があります。

今回の記事では、足の長さの違いが、腰の椎間板ヘルニアにどのような影響を及ぼすか検討した研究をご紹介します。

腰の椎間板ヘルニアと診断された132人が対象

今回の研究では、腰の椎間板ヘルニアの治療手術を受ける予定の132人が対象となりました。

対象者は、両足の長さを比較されました。そして、腰の椎間板ヘルニアの痛みが足の長い方に発症するのか、それとも、短い方に発症するのか調べられました。

足の長さと腰の椎間板ヘルニアの痛みの関係とは?

以下の結果が得られました。


■ 132人の対象者のうち、104人(79%)に1mm以上の足の長さの違いがみられた。
■ 104人のうち、64人(62%)が足の短い方に痛みを発症していた。

足の短い方に痛みが発症した!

今回の結果から、腰の椎間板ヘルニアによる痛みは、足の長さが短い方に発症する傾向があることが報告されました。

足の長さの違いは、その上に位置する骨盤や腰の骨にゆがみを生じさせ、椎間板に何らかの影響を及ぼす可能性は十分にあります。今回の結果は、そういった影響の結果なのかもしれません。

足の長さの違いは変えられるのか?

今回紹介した研究では、足の短い方に椎間板ヘルニアの痛みが発症していたという結果でしたが、足の長さの違いが少ないほど、腰の椎間板ヘルニアの痛みが改善するということを示す結果ではありませんでした。そのため、足の長さの違いが、実際にどのような直接的影響を腰の椎間板ヘルニアに及ぼすかは分かりません。

しかし、足の長さの違いが、腰の正常な動きに影響を与えることは、十分に考えられます。

足の長さの違いは、生まれつきなものもありますが、日常の生活習慣で生まれる、筋肉のバランスの違いで生じることも多いにあります。

腰の正常な動きへの影響を最小限に抑えるためにも、足の長さに影響し得る生活習慣(例えば、よく同じ側ばかりで足を組む動作)を見直してみるのも良いかもしれません。

(宮本 望都喜)


▼ 参考文献
タイトル:Is leg length discrepancy associated with the side of radiating pain in patients with a lumbar herniated disc?
雑誌名:Spine (Phila Pa 1976).1999 Apr 1;24(7):684-6.
[PMID:10209798]

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