余暇の運動は慢性腰痛のリスクを11-16%下げる ー36の研究の知見からー

余暇の運動習慣と腰痛

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【記事のポイント】
1. 定期的な運動は腰痛に効果的である。
2. 中でも余暇時間に運動習慣がある方は、慢性腰痛の発症リスクが11-16%低下していた。
3. アクティブな余暇時間を過ごすことは腰痛予防に重要である。

運動は腰痛発症リスクを33%下げることが判明!ー最新の知見からー」という記事でご紹介したように、定期的な運動は腰痛の発症リスクを下げることが報告されています。

今回ご紹介する研究では、とくに「余暇における運動」の腰痛に対する効果について、これまでの知見をまとめた研究をご紹介します。

余暇の運動は慢性腰痛にどのような効果をもたらすのか?

この研究では、余暇の運動(スポーツなどの身体活動を伴う運動)腰痛(過去1年以内に認められた腰痛、慢性腰痛、頻繁に繰り返す腰痛)との関係性を調査した医学論文(対象:子供から高齢者)を検索し、質の高い論文のみをまとめることで余暇の運動が慢性腰痛にどのような効果をもたらすのかを調査しました。

調査の結果、一定の基準を満たした質の高い研究36本がまとめられました。

余暇の運動習慣は、慢性腰痛の発症リスクを11-16%減少させる

調査の結果、余暇の運動習慣(頻度:週1-2回 時間:30分-1時間)がある方は、そうでない方と比較して、慢性腰痛と頻繁に繰り返す腰痛の発症リスクが11%減少していることが認められました。

また、余暇に少し息が弾む程度の運動習慣(頻度:週に1-3回 時間:1-3時間)がある方は、そうでない方と比較して、慢性腰痛と頻繁に繰り返す腰痛の発症リスクが14%減少していることが認められました。

さらに、余暇に多くの運動習慣(頻度:週に3-4回以上 時間:2-4時間以上)がある方は、そうでない方と比較して、慢性腰痛と頻繁に繰り返す腰痛の発症リスクが16%減少していることが認められました。

余暇の運動習慣と腰痛には関連はなかった

一方、過去1年に認められた腰痛と余暇の運動習慣との間には、明確な関連は認められませんでした

アクティブに余暇を過ごして、慢性腰痛の予防を

以上のことより、余暇の運動習慣があるほど、慢性腰痛と頻繁に繰り返す腰痛の発症リスクが軽減すると考えることが出来ます。

余暇時間に運動を取り入れることは、慢性腰痛の予防はもちろんのこと、ストレスの解消や健康維持のためにも効果的です。

だいぶ気温が下がってきましたが、せっかくの余暇時間、体を動かしてアクティブに過ごしてみてはいかがでしょうか?

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:Does leisure time physical activity protect against low back pain? Systematic review and meta-analysis of 36 prospective cohort studies.
雑誌名:Br J Sports Med. 2017 Oct;51(19):1410-1418
[PMID:28615218]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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