どのような生活習慣が腰痛に関わるのか!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

生活習慣病は腰痛に関連する

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【記事のポイント】
1. 腰痛には様々な要因が関わっている.
2. 自分で変えられる要因である”生活習慣”を改善していくことが重要.
3. 余暇の身体活動(運動)不足、喫煙、飲酒、短い睡眠時間、肥満が腰痛と関連していた.

近年の医学研究の発展により、腰痛を発症する原因は、多岐に渡ることが分かってきています。
それらの原因の中でも、『自分で変えられる要因』『変えることのできない要因』があります。例えば、”加齢”が原因ですと言われても、年齢は変えようがないですよね。
腰痛を治したり、予防していく上でのポイントは、『自分で変えられる要因』を良い方向に変えていくことです。この変えられる要因としては、生活習慣はイメージもつきやすいこととお思います。
今回ご紹介する研究では、日々の生活習慣の中でどのような生活習慣が腰痛と関わっているのかが検討されました。

アメリカの国民健康調査結果を利用した研究

今回の研究は、2009〜2012年の間にアメリカ人を対象に行われた国民健康調査のデータを用いて行われました。
余暇の身体活動、飲酒、喫煙、睡眠時間、肥満といった様々な生活習慣についての情報は、自身で記入するタイプの質問紙によって収集されました。
これらの情報をもとに、どのような生活習慣が腰痛と関連しているかが検討されました。

腰痛に関わる生活習慣とは

国民健康調査のデータを検討した結果、余暇の身体活動(運動)が少ないこと・喫煙者(現在または過去)・飲酒者(現在または過去)・短い睡眠時間・肥満が腰痛と関連していることが明らかとなりました。

[参考]
▶︎喫煙者は腰痛のリスクが高い!?喫煙と腰痛の意外な関連性
▶︎飲酒する人は腰痛のリスクが1.3倍に!?
▶︎睡眠の質の悪化は急性腰痛を悪化させる

腰痛改善のためには生活習慣の小さな改善から

今回の研究から、余暇時間の身体不活動や嗜好品であるタバコ、アルコール、これらの結果としても考えられる肥満といった生活習慣が腰痛には悪影響を与えている可能性が示されました。

今回の研究では、様々な要因の因果関係までは言及できませんが、生活習慣は腰痛と密接に関わっていることは明らかです。これらの生活習慣は他の病気の原因にもなりますので、できることから改善をしてみてはいかがでしょうか。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Behavior-related Factors Associated with Low Back Pain in the US Adult Population.
雑誌名:Spine (Phila Pa 1976). 2016 Apr 26.
[PMID: 27128393]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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