腰にやさしいマットレスの特徴

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター福谷直人 / 理学療法士 / 博士号(保健学) / 健康経営アドバイザー / 作業管理士 / VDT作業労働衛生教育インストラクター

ベッドのマットレス

(c) ???

【記事のポイント】
1. 腰痛改善には、硬すぎるマットレスは不向きである.
2. 朝方に腰痛が強くなる傾向がある場合は、寝具を見直しましょう.

朝起きたら腰に違和感が・・・なかなか起き上がれない・・・こんなつらいご経験をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、「ホテルのベッドのマットレスが柔らかすぎると次の日の朝に腰痛が悪化するから怖い」など、腰痛と寝具にまつわる悩みは人それぞれあると思います。そこで、腰にやさしいマットレスはどのような特徴か調査しました。

腰痛改善に良いのは硬いマットレスか柔らかいマットレスか

デンマークのBack Research Centerが腰痛とマットレスの硬さの関係について調査をしました。この研究では、160名の慢性腰痛の方を対象にし、まず3つのグループに分けて、1カ月間、各グループに割り振られたマットレスを使用してもらいました。ウォーターベッド・体幹適合型マットレス・硬性マットレスの3つのタイプのマットレスが使用され、下記の項目を実験前と実験開始の1か月後に評価しました。

・痛みの程度
・日々の身体機能
・睡眠時間

硬すぎるマットレスは腰痛に不利である

1カ月間の調査の結果、ウォーターベッドや体幹適合型マットレスの方が、硬性マットレスよりも、慢性腰痛に有益であることが明らかにされました。これは非常に高いエビデンスレベルの研究であり、そのほかの類似の調査でも、「硬すぎるマットレスは、腰痛には不利であること」が示唆されています。

マットレス選びは慎重に

この調査からは“硬すぎるマットレスは腰痛には不利である”ことが明らかにされましたが、だからといって柔らかければ柔らかいほど良いというわけでもありません。柔らかすぎると、就寝中に背骨の形が保持されにくく、朝起きたときには腰痛が悪化しているというケースも認められます。さらに、研究対象者も日本人ではないことから、日本人特有の寝具の好みも実際にマットレスを選ぶ際には考慮すべきかもしれません。

(福谷直人)


▼参考文献
Better backs by better beds?
Spine (Phila Pa 1976). 2008 Apr 1;33(7):703-8.
[PMID:18379395]

Effect of firmness of mattress on chronic non-specific low-back pain: randomised, double-blind, controlled, multicentre trial.
Lancet. 2003 Nov 15;362(9396):1599-604.
[PMID:14630439]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています