高齢男性の腰痛で考慮した方が良い要因とは?

高齢男性の腰痛

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【記事のポイント】
1. 高齢男性の腰痛に影響を与える要因とは?
2.社会的ステータス、ライフスタイル、様々な病気の影響を調査
3.日々の健康管理が大切!

腰痛には様々な要因があります。しかし、腰痛の要因といっても、高齢者と子供、男性と女性では、そもそもの身体などの特徴が大きく異なります。

今回の記事は、高齢の男性の方ではどのような要因が腰痛に影響を与えるかを紹介いたします。

高齢男性1685人を対象に研究

今回の研究は、オーストラリアのシドニーに在住の、70歳以上の高齢男性1685人を対象に行われました。研究の開始時点と24ヶ月後時点で、1年間における腰痛の頻度、痛みの期間、腰痛の発症が調べられました。そして、社会的ステータス、ライフスタイルや、併存疾患(二つ以上の病気に同時にかかっていること)の影響が調べられました。

以下の社会的ステータス、ライフスタイル、併存症の病気の数が調べられました。


■ 年齢
■ 学歴
■ 婚姻状況
■ 職業の有無
■ 同居者の有無
■ 生まれた国
■ 家で使われている言語
■ BMI
■ アルコール摂取量
■ 喫煙量
■ 1週間にどれだけ運動しているか
■ 糖尿病、パーキンソン病、骨粗鬆症、肝臓疾患、慢性閉塞性肺疾患、狭心症などの有無

お酒とBMIが腰痛に影響する!

以下の結果が得られました。


■ 1週間におけるアルコールの摂取量が1スタンダードドリンク量(純アルコール10gを含む量のお酒)増えるごとに、腰痛の痛みが長引く確率が増えた(1.10倍)
純アルコール量の計算をしたい方はこちら
■ BMIの数値が1上がるごとに、腰痛の痛みが長引く確率が増えた(1.28倍)
■ 併存症の疾患が1つ増えるごとに、腰痛を発症するリスクが上がった(1.17倍)

要因を考慮するうえで注意する点

BMI数値が高いことが腰痛の痛みに影響を与えることは、以前の研究でも知られていましたが、アルコールの摂取量が影響を与えていたという報告は、今回の研究が初めてでした。腰痛の痛みから気をそらすため手段としてお酒を飲んでいたため、このような結果になったのかもしれません。

今回の研究は海外で行われたため、日本の男性高齢者を対象に行われた場合は違う結果になっている可能性もあります。

日々の生活の健康管理が大切!

今回の研究から、男性高齢者は、特にアルコールの摂取量や、BMIを考慮することが腰痛の痛みを長引かせないことに繋がるかもしれません

また、腰痛は非常に様々な病気と関わりを持っていることが分かりました。特に病気を多く抱えている程、腰痛を発症するリスクが上がりました。腰痛に悩まされないためにも、他の病気にならないためにも、日々の暮らしの中での健康管理が大切です。

(宮本 望都喜)


▼ 参考文献
タイトル:A longitudinal study of the influence of comorbidities and lifestyle factors on low back pain in older men.
雑誌名:Pain. 2017 Aug;158(8):1571-1576
[PMID: 28520648]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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