飲酒する人は腰痛のリスクが1.3倍に!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

生ビールで乾杯する会社員

(c)BRAD- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. お酒を飲む人は1.3倍腰痛になりやすい.
2. お酒の量が増えれば増えるほど、腰痛になりやすいという関係はなかった.
3. 腰痛の原因は複雑に絡み合っているが、その一つに飲酒を考慮していく必要がある.

もう11月と年末も近づいてきました。皆さんの手帳にも忘年会の日程が埋まっていっているのではないでしょうか。
飲酒は生活習慣に関連した病気のリスクを上昇させることが分かってきています。それでは、飲酒は腰痛と、どのような関連があるのでしょうか。

お酒を飲む人は腰痛になりやすいのか?

2011年までに公開された飲酒と腰痛の関連を検討した研究が系統的に検索され、ある一定の基準を満たした26の研究の結果がまとめられました。
飲酒の有無、飲酒の量、アルコール依存症、腰痛の有無についてのデータが収集されました。

飲酒は腰痛と関連あり

お酒を飲む人の方が、お酒を飲まない人よりも腰痛のリスクが1.3倍とわずかに高くなることが分かりました。

飲酒量は腰痛と関連なし

さらに詳しく飲酒の量で見ていくと、飲酒の量が増えれば、腰痛のリスクが上がるという関係性は見られませんでした。また、アルコール依存症の人のみを対象に結果を見ると、アルコール依存症の人は腰痛のリスクが上がっていました。しかし、残りの対象者においては、お酒を飲む人は腰痛のリスクがあがるという傾向は見られませんでした。

飲酒以外の習慣含め、生活習慣を見直そう

これまで運動不足、喫煙、睡眠障害などの生活習慣が腰痛のリスクを高めることが多くの研究で示されてきました。これらに加えて、今回の結果から、影響は大きくはないですが、飲酒も腰痛の原因の一つとして考慮していく必要があることが示されました。

腰痛は様々な要因が絡み合っているケースが多いため、一つの切り口だけではなかなか改善しないこともありますので、様々な側面からのアプローチが重要となってきます。その一つの可能性としてお酒があるということを知っておきましょう。

(坪井大和)


▼参考文献
Is alcohol intake associated with low back pain? A systematic review of observational studies.
Man Ther. 2013 Jun;18(3):183-90.
[PMID: 23146385]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています