腰痛発症の原因となるカラダの特徴とは?5459人を調査した結果

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

腰痛発症の原因となるカラダの特徴

(c) Africa Studio - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 腰痛の発症には様々な要因が関与している。
2. 腰・股関節周りの柔軟性が低い方は、将来腰痛を発症する可能性が高い。
3. 日常生活に腰・股関節周りの柔軟性を向上させる運動・ストレッチを取り入れることで、将来の腰痛予防を。

今までの記事でご紹介してきたように、腰痛の原因には職業などの環境要因や(慢性腰痛発症リスクの高い職業とは?11年間の追跡調査の結果から)、精神的要因(うつ状態が腰痛に与える影響とは!?)など様々な要因が関与しています。

それでは、腰痛を発症しやすいカラダの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は、これまで報告されたカラダの特徴と腰痛発症の関係を調査した研究をまとめた最新の知見をお届けします。

腰痛発症の原因となるカラダの特徴とは?

この研究では、2016年までに報告された、1年間における腰痛発症に関与するカラダの特徴を調査した医学論文を検索し、質の高い論文のみをまとめることで、腰痛を発症しやすいカラダの特徴を調査しました。

調査の結果、一定の基準を満たした12本の研究論文の結果についてまとめられました。

腰痛発症の原因となるカラダの特徴として腰・股関節周りが硬いことが分かった

調査の結果、腰痛を発症しやすいカラダの特徴として、以下の3つが明らかになりました。


■ 体幹の側屈(カラダを真横に倒す動き)角度の減少
■ 腰椎のカーブ(腰の骨が前方向に凸になった角度)の減少
■ ハムストリングス(太もも裏にある筋肉)の柔軟性の低下

なぜ、これら3つの特徴が腰痛発症リスクを高めるのか?

著者は論文の中で、これらの要素は全て、背骨の可動性(動きやさす)の低下に関与しており、背骨にかかる負担を吸収できなくなってしまうことから、腰痛の発症に関与しているのではないかと考察しています。

すなわち、体幹の側屈角度の減少、腰椎のカーブの減少、ハムストリングスの柔軟性の低下が認められる方は、日常生活で背骨にかかる負担を吸収しきれないため、腰に余計な負担がかかり、腰痛を発症しやすいと考えることが出来ます。

腰痛予防のために腰・股関節周りの柔軟をしよう!

今回の結果から、腰・股関節周りの柔軟性が低い方は、将来腰痛を発症しやすいことがわかりました。

腰周りの柔軟性を向上させる方法を記載した「骨盤の前後運動で腰の動きを改善しよう!」や、股関節周り(ハムストリングス)の柔軟性を向上させる方法を記載した「腰の椎間板ヘルニアを予防・改善するストレッチとは?」を参考に、腰痛になりにくいカラダづくりをしていきましょう!

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:Restriction in lateral bending range of motion, lumbar lordosis, and hamstring flexibility predicts the development of low back pain: a systematic review of prospective cohort studies.
雑誌名:BMC Musculoskelet Disord. 2017 May 5;18(1):179.
[PMID:28476110]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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