腰痛患者に対する外来理学療法の効果とは!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

外来理学療法の腰痛への効果

(c) Monet - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 6ヶ月間の外来理学療法により、腰痛の痛みと、それに伴う日常生活の障害が改善した。
2. 同様に、6ヶ月間の外来理学療法により、体幹の筋力と柔軟性も改善した。
3. 自分での腰痛対策や治療で効果が出ずに悩んでいる方は、一度外来理学療法を受けてみてもいいかもしれない。

腰痛の治療法は様々ありますが、病院やクリニックで行う治療法の中に、外来理学療法があります。これは、理学療法士(からだの姿勢や動き、運動などを専門とする医療専門職)が外来患者に対して、個別のリハビリテーションを実施するものですが、腰痛に対してどれほどの効果が認められているのでしょうか?
今回ご紹介する研究では、腰痛外来患者に対して6ヶ月間の外来理学療法を実施したところ、腰痛の痛みやそれに伴う日常生活の障害、体幹の筋力と柔軟性が改善したと報告されました。

腰痛患者に対する外来理学療法の効果とは?

この研究では、85名の腰痛患者を対象としました。対象者には週2〜3回の頻度で、6ヶ月間の外来理学療法を実施しました。実施した外来理学療法の内容は以下の通りです。


■ 運動療法(体操や筋力トレーニング、有酸素運動)
■ 徒手療法(マッサージや特殊な手技)
■ 物理療法(温熱治療や電気治療)
■ 教育的介入(腰痛に対する考え方や、日常生活での注意点などの指導)

また、外来理学療法の効果を測定するために以下の項目をそれぞれ測定しました。


■ 腰痛の痛みの程度と、それに伴う日常生活の制限レベル
(治療期間前、治療終了3ヶ月後、終了6ヶ月後の時点で評価)
■ 体幹の屈曲筋力、伸展筋力、体幹と大腿部の柔軟性
(治療期間前、治療終了6ヶ月後の時点で評価)

そして、対象者間におけるデータを比較し、腰痛患者に対する外来理学療法の効果を調査しました。

外来理学療法により、腰痛の痛みと、それに伴う日常生活の障害が改善した

調査の結果、外来理学療法により、治療終了6ヶ月後における腰痛の痛みと、それに伴う日常生活の障害が改善していました

外来理学療法により、体幹の筋力と柔軟性が改善した

また同様に、外来理学療法により、治療終了6ヶ月ごにおける体幹の屈曲・伸展筋力と、体幹の柔軟性が改善していました
以上より、腰痛患者における外来理学療法は、腰痛の痛みやそれに伴う日常生活の障害、体幹の筋力と柔軟性に効果的であると考えることが出来ます。

自分での対策に限界を感じたら、外来理学療法という選択を

外来理学療法では、腰痛に関する知識や技術を持った理学療法士による治療を、医療保険を利用して比較的安価に受けることが出来ます。
自分での腰痛対策や治療で、なかなか効果が出ずに悩んでいる方は、一度外来理学療法を実施している病院やクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。

(鈴木祐介)

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▼ 参考文献
タイトル:Pain and functional outcomes after outpatient physiotherapy in patients with low back pain.
雑誌名:Orthopade. 2017 Feb 15
[PMID:28204835]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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