腰痛の1つである「梨状筋症候群」によく見られる4つの特徴とは?

梨状筋症候群の4つの特徴とその対策

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【記事のポイント】
1. 梨状筋症候群はお尻から脚にかけて、しびれと痛みを生じる症状の一つである。
2. 梨状筋症候群の特徴として、4つの特徴が明らかとなった。
3. 腰痛にしびれが伴う症状は原因の特定が難しいため、医療機関を受診し、しっかりと対策を行っていくことが大切である。

皆さんは『梨状筋症候群』という症状をご存知でしょうか?これは梨状筋(下図のピンク色の部分)というお尻にある筋肉が坐骨神経(下図の黄色の部分)を刺激することで、お尻から脚にかけて、しびれと痛みを生じる症状です。

梨状筋と坐骨神経

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しかし、梨状筋症候群の発症率は2〜3割と比較的高いのに対し、未だその特徴に統一した見解は得られていません。それでは、腰痛の1つである梨状筋症候群に見られる特徴にはどのようなものが考えられるのでしょうか?

今回ご紹介する研究では、梨状筋症候群によく見られる4つの症状として、お尻の痛み大坐骨切痕外側部の圧痛座っている時の痛みの増悪梨状筋の緊張を高めた際の痛みの増悪が報告されました。

梨状筋症候群によく見られる4つの特徴とは?

この研究では、これまでに報告された梨状筋症候群の特徴を検証した医学論文を検索し、質の高い論文のみをまとめることで、その効果を検証しました。検索の結果、55本の研究がレビューされました。

梨状筋症候群の特徴には4つの症状が多く見られた

■ お尻に痛みがある

■ 大坐骨切痕外側部(上図の梨状筋のからだの中央に近い部分)を圧迫した際に痛みが出る

大坐骨切痕とは、梨状筋が付着している部位であり、かつ骨盤の大坐骨孔を形成する部分です。この大坐骨孔には梨状筋や坐骨神経が通るため、梨状筋症候群に関与していると考えられます。そのため、大坐骨切痕外側部を圧迫すると、坐骨神経を刺激するため、しびれを伴う痛みが生じます。
場所としては仙骨の下外側付近に位置します。そのため、背骨の外側をお尻の方向に向かって押していった時に、腰とお尻の間くらいで痛みが出た時は、大坐骨切痕外側部の圧痛に該当する可能性があります

■ 座っている際に痛みが強くなる

■ 梨状筋の緊張が高まった際に痛みが強くなる

梨状筋と坐骨神経は隣接した部位に存在します。そのため、梨状筋の緊張が高まった際に、痛みが増悪します。具体的な動きとしては、梨状筋は膝を外側に回す働きをするため、逆に膝を内側に回すような動作を行った際、梨状筋の緊張が高まり、痛みが増悪する可能性があります。しかし、股関節が90度以上曲がった状態になると、梨状筋は逆に膝を内側に回す働きをする筋肉になるため、膝を外側に回すと、梨状筋の緊張が高まり、痛みが強くなる可能性があります。

すなわち、これら4つの特徴に当てはまった際に、梨状筋症候群である可能性が高いと考えることが出来ます。

梨状筋症候群はストレッチで治そう!

梨状筋症候群は、腰椎椎間板ヘルニアと同様、神経が圧迫されることで生じます(現に、腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別診断が難しい症状でもあります)。しかし、症状は似ていますが、根本的な原因は異なるため、対策を誤るといつまでたっても症状が解消しないということも考えられます。そのため、もし腰痛にしびれが伴うような症状で悩んでいる方は、自分だけで解決しようとせずに、まずは近隣の医療機関を受診することをオススメします。

梨状筋は硬くなったり、緊張することで、梨状筋症候群へと発展します。そのため、対策としては梨状筋のストレッチをすることが重要となります。以下にどこでも簡単にできる梨状筋のストレッチ方法を記載します。ストレッチのポイントは、腰を曲げずに、股関節から曲げるようして、反動をつけずに30秒ほどキープすることです。もし医療機関で梨状筋症候群と診断された方は、試してみてはいかがでしょうか。

梨状筋ストレッチ

(c) endostock – Fotolia.com

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:The clinical features of the piriformis syndrome: a systematic review.
雑誌名:Eur Spine J. 2010 Dec;19(12):2095-109
[PMID:20596735]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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腰痛の1つである「梨状筋症候群」によく見られる4つの特徴とは?

【記事のポイント】
1. 梨状筋症候群はお尻から脚にかけて、しびれと痛みを生じる症状の一つである。
2. 梨状筋症候群の特徴として、4つの特徴が明らかとなった。
3. 腰痛にしびれが伴う症状は原因の特定が難しいため、医療機関を受診し、しっかりと対策を行っていくことが大切である。

皆さんは『梨状筋症候群』という症状をご存知でしょうか?これは梨状筋(下図のピンク色の部分)というお尻にある筋肉が坐骨神経(下図の黄色の部分)を刺激することで、お尻から脚にかけて、しびれと痛みを生じる症状です。

[caption id="attachment_1557" align="alignnone" width="300"]梨状筋と坐骨神経 (c) bilderzwerg - Fotolia.com[/caption]

しかし、梨状筋症候群の発症率は2〜3割と比較的高いのに対し、未だその特徴に統一した見解は得られていません。それでは、腰痛の1つである梨状筋症候群に見られる特徴にはどのようなものが考えられるのでしょうか?

今回ご紹介する研究では、梨状筋症候群によく見られる4つの症状として、お尻の痛み大坐骨切痕外側部の圧痛座っている時の痛みの増悪梨状筋の緊張を高めた際の痛みの増悪が報告されました。

梨状筋症候群によく見られる4つの特徴とは?


この研究では、これまでに報告された梨状筋症候群の特徴を検証した医学論文を検索し、質の高い論文のみをまとめることで、その効果を検証しました。検索の結果、55本の研究がレビューされました。

梨状筋症候群の特徴には4つの症状が多く見られた


■ お尻に痛みがある


■ 大坐骨切痕外側部(上図の梨状筋のからだの中央に近い部分)を圧迫した際に痛みが出る


大坐骨切痕とは、梨状筋が付着している部位であり、かつ骨盤の大坐骨孔を形成する部分です。この大坐骨孔には梨状筋や坐骨神経が通るため、梨状筋症候群に関与していると考えられます。そのため、大坐骨切痕外側部を圧迫すると、坐骨神経を刺激するため、しびれを伴う痛みが生じます。
場所としては仙骨の下外側付近に位置します。そのため、背骨の外側をお尻の方向に向かって押していった時に、腰とお尻の間くらいで痛みが出た時は、大坐骨切痕外側部の圧痛に該当する可能性があります

■ 座っている際に痛みが強くなる


■ 梨状筋の緊張が高まった際に痛みが強くなる


梨状筋と坐骨神経は隣接した部位に存在します。そのため、梨状筋の緊張が高まった際に、痛みが増悪します。具体的な動きとしては、梨状筋は膝を外側に回す働きをするため、逆に膝を内側に回すような動作を行った際、梨状筋の緊張が高まり、痛みが増悪する可能性があります。しかし、股関節が90度以上曲がった状態になると、梨状筋は逆に膝を内側に回す働きをする筋肉になるため、膝を外側に回すと、梨状筋の緊張が高まり、痛みが強くなる可能性があります。

すなわち、これら4つの特徴に当てはまった際に、梨状筋症候群である可能性が高いと考えることが出来ます。

梨状筋症候群はストレッチで治そう!


梨状筋症候群は、腰椎椎間板ヘルニアと同様、神経が圧迫されることで生じます(現に、腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別診断が難しい症状でもあります)。しかし、症状は似ていますが、根本的な原因は異なるため、対策を誤るといつまでたっても症状が解消しないということも考えられます。そのため、もし腰痛にしびれが伴うような症状で悩んでいる方は、自分だけで解決しようとせずに、まずは近隣の医療機関を受診することをオススメします。

梨状筋は硬くなったり、緊張することで、梨状筋症候群へと発展します。そのため、対策としては梨状筋のストレッチをすることが重要となります。以下にどこでも簡単にできる梨状筋のストレッチ方法を記載します。ストレッチのポイントは、腰を曲げずに、股関節から曲げるようして、反動をつけずに30秒ほどキープすることです。もし医療機関で梨状筋症候群と診断された方は、試してみてはいかがでしょうか。

[caption id="attachment_1558" align="alignnone" width="300"]梨状筋ストレッチ (c) endostock - Fotolia.com[/caption]

(鈴木祐介)






▼ 参考文献
タイトル:The clinical features of the piriformis syndrome: a systematic review.
雑誌名:Eur Spine J. 2010 Dec;19(12):2095-109
[PMID:20596735]


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