月経前症候群(PMS)としての腰痛の対処法

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

生理時の腰痛に悩む女性

(c) twinsterphoto - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 24%の女性が月経前症候群(PMS)の症状を有していた.
2. ピルは避妊の目的以外にも使用できる.
3. ピルでPMSである腰痛の症状がコントロールできるかもしれない.

月経前症候群(PMS)は生理前に心やからだに起こる様々な症状の総称を指します。
多くの女性が悩んでいるPMSの代表的な症状の一つに”腰痛”があります。
日本においてピルは避妊薬として広く知られていますが、ヨーロッパなどでは月経をコントロールする手段としても広く用いられています。
今回はピルの服用とPMS症状の関係を調査した研究をご紹介します。

PMSに関連する要因を調査

今回の研究には、イギリスのサウサンプトンに在住する20〜34歳の女性1841人が招待され、そのうちの974人が参加しました。
参加者には問診やアンケート、よくみられる11のPMSの症状の有無(腰痛含む)や重症度に関する6週間に及ぶ日記を用いて情報収集しました。

ピルの服用によりPMS症状は改善

今回の研究に参加した女性の24%がPMSの症状を訴えていました。何らかの種類のピルを服用している人の20%、していない人の32%に、PMS症状を認めました。その他様々な要因を考慮した上でも、ピルを服用していない人と比較して、ピルを服用している人の方が、PMS症状を有している可能性が低くなっていました

その他のPMSに関連していた要因

”教育レベルが高い人”や、”ストレスをあまり受けていない人”ほど、PMS症状を有している可能性が低いことが明らかになりました。

ピルの服用について

今回の結果から、ピルを服用することでPMSの症状を緩和できる可能性が示されました。
まだまだ避妊の目的というイメージが強いピルですが、女性の月経やPMS症状をコントロールする薬という考え方で使用を検討してみるのもよいかもしれません。
ピルの服用に関しては、レディースクリニックなどの医師に相談の上で決定するとよいでしょう。

(坪井大和)


▼参考文献
Lifestyle factors, hormonal contraception, and premenstrual symptoms: the United Kingdom Southampton Women’s Survey.
J Womens Health (Larchmt). 2010 Mar;19(3):391-6.
[PMID: 20156129]

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