カルシウムがPMS(月経前症候群)の症状に効く!?最新の研究状況から

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

カルシウムのPMSに対する効果

(c) lado2016 - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. カルシウムがPMSの症状を緩和することが明らかとなった。
2. カルシウムの摂取による副作用として、吐き気、頭痛が報告された。
3. カルシウムを100〜1200mgのカルシウム摂取が推奨された。

前回紹介したビタミンB1がPMS(月経前症候群)の症状に効く!?に引き続き、栄養の側面から、PMS(月経前症候群)、そして、PMDD(月経前不快気分障害;PMSの症状の中でも特に心の症状が悪化し、日常生活にも支障をきたしてしまう障害)の対策について紹介します。

今回ご紹介する研究では、様々な栄養素の中でも、カルシウムがPMSの症状を緩和することが明らかとなりました。

過去の文献をまとめて、効果を検証

今回の研究では、2008年4月までに行われた、PMSあるいはPMDDの治療として、ビタミンやミネラル、さらに漢方の効果を検証した研究(無作為化比較試験という質の高い研究のみ対象)が検索されました。その後、ある一定の基準をクリアした29の研究の結果についてまとめられました。

カルシウムがPMS症状を緩和

今回の結果から、様々な栄養素の中でも、カルシウムだけが PMSの症状を明らかに改善するということが判明しました(科学的根拠が十分ある結果)。

しかし、カルシウムの副作用として、吐き気や頭痛があることが報告されました。

そのほかの栄養素のPMS改善効果とは

その他、チェストベリーやビタミンB6(科学的根拠が十分あるといえない結果)、サフランライスで有名なサフラン、ビタミンE、イチョウ、マグネシウム(科学的根拠が限られた結果)がPMSの症状緩和の可能性があることが示されました。

カルシウムを摂取しよう!

今回の研究では、カルシウムのみが、十分な科学的根拠に基づいてPMSに効果があると示されました。

この研究においては、1日あたり100〜1200mgのカルシウムを摂取することが推奨されています。カルシウムを摂取するにはやはり乳製品です(カルシウムを多く含む食材について、国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報をご参照ください)。

カルシウムを摂取し、副作用が出るようであれば、無理せず中断してください。
そして、必要に応じてレディースクリニックなどに相談しながら、ビタミンB1の摂取禁煙経口避妊薬の服薬など自分に合った方法でPMS対策をしてみてはいかがでしょうか。

(坪井大和)


▼ 参考文献
タイトル:Herbs, vitamins and minerals in the treatment of premenstrual syndrome: a systematic review.
雑誌名:Can J Clin Pharmacol. 2009 Fall;16(3):e407-29.
[PMID: 19923637]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています