PMSによる腰痛がひどい女性がやめるべき習慣とは!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

PMSのカードを持つ女性

(c) gustavofrazao - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. PMS(月経前症候群)は、生理の約2週間前ごろに生じる心身の不調で、多くの女性が悩む問題である.
2. PMSの症状の一つに”腰痛”がある.
3. 年齢との関係は明らかではないが、喫煙をしている人はPMSの症状が悪化しやすいことは明らかである.

PMS(月経前症候群)という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?女性の方なら一度は聞いたことがある言葉かもしれませんが、男性では知らないという方がほとんどかと思います。
PMSとは生理の始まる約2週間前に起こる、心やからだに起こる様々な症状のことを指します。生理が始まると自然に消えたり、軽くなることを特徴としています。
このPMSの症状の一つに”腰痛”があり、多くの女性が悩んでいる症状の一つではないでしょうか。
今回は世界規模でPMSの症状について調査を行なった研究の結果についてご紹介します。

多くの女性が悩むPMSを調査した

今回の研究には15〜49歳の女性7226人が参加しました。フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、スペイン、イギリス、ブラジル、メキシコ、香港、パキスタン、タイの各国から約400人、日本と韓国から約1000人、オーストラリアから約500人の対象者がインターネットを用いてランダムに抽出されました。

対象者には、アンケートを使用して以下の情報を収集しました。

□ 23個のPMSの症状の有無
□ 年齢や社会人口統計学的な情報
□ 生活習慣について

PMSにみられる症状

正常排卵周期年数の増加に伴い出現するPMSの症状には、肌のトラブル、エネルギーの不足、食欲のトラブル、関節・筋肉・腰の痛み、怒り、腹部膨満感、うつ症状、イライラの症状がありました。
その他にピークが遅れてくるPMSの症状には、うでや足のむくみ、乳房のはり・痛み、体重増加がありました。
これは高齢出産や早期閉経などによる、ホルモンバランスの変化を基盤とするPMS症状の悪化を反映しているのかもしれません。

PMSの症状と関連のある要因とは

年齢とPMSの関係については、4つの異なるパターンがみられました。

① 年齢とPMSに関連がない
② 年齢が高いと、PMSの症状は減少する
③ 35歳直前や前後で症状が最も悪化する
④ 40〜44歳くらいで症状が最も悪化する

PMSの症状のほとんどは、”喫煙している”と悪化している傾向が認められました。
また、出産回数が多いほど、いくつかの症状が軽減していました。

腰痛もPMSの重要な症状の一つ

今回の研究からPMSの症状には様々なものがあり、そのメジャーな症状の一つに腰痛があることが分かりました。
そして、喫煙をする人ほど、症状が悪化しやすいということも示されました。PMSの症状がひどい方で喫煙している方は、禁煙や禁煙をしないまでも、本数を少なくするなど、検討をしても良いかもしれません。また、喫煙をしていないものの、PMSによる腰痛が辛くて大変という方は、過去記事である『PMS(月経前症候群)で見られやすい”5つ”の症状とは?』『月経前症候群(PMS)としての腰痛の対処法』をご覧いただき、自分にあった対策を始めてみてはいかがでしょうか。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Global epidemiological study of variation of premenstrual symptoms with age and sociodemographic factors.
雑誌名:Menopause Int. 2011 Sep;17(3):96-101.
[PMID: 21903713]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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