腰痛持ちの人は腰の感覚(固有感覚)が低下している?!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライターMotoki Miyamoto / 理学療法士

腰痛患者の固有感覚

(c) Africa Studio - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 腰の固有感覚とは?
2. 腰痛と固有感覚の関係とは?
3. 固有感覚はどうやって改善するの?

固有感覚とは、体の様々な部位の動きを察知する人間が持っている感覚の1つです。自分の体や、手足をどの程度動かしているかを目で一つ一つ確認しなくても無意識のうちに動かせるのは固有感覚によるためです。今回の記事は、この固有感覚と腰痛の関係を紹介します。

過去の文献を調査!

今回の調査は、2014年4月までに発表された過去の文献により報告された内容をまとめる方法で行われました。

4つのデータベースから、腰痛と固有感覚の関係を調べた研究が集められました。合計で17件の研究結果が集められ、調査が行われました。

腰痛を持っている人は固有感覚が低下している!

以下の結果が得られました。

腰痛を持っている人は、持っていない人に比べて:


■ 座っているときの固有感覚が低下していた
■ 腰の他動的運動(自分ではない力によって起こる動き)を察知する能力が低下していた

腰痛と固有感覚の関係

今回紹介した調査結果では、腰痛を持っている人は腰の動きを察知する能力が低下していた、特に、座っているときの固有感覚が低下していたという事が報告されました。

今回の調査では、腰痛の結果として固有感覚が低下したのか、それとも、固有感覚の低下が原因で腰痛が発症したのかは示されませんでした。そのため、固有感覚を改善することが腰痛の改善に繋がると断定することはできません。

固有感覚が低下している人は、座っているときに無意識に悪い姿勢になってしまっても気づきにくくなってしまいます。そして、悪い姿勢を保つことは腰への負担を増やしてしまいます。

固有感覚の低下はどうやって改善するの?

今回の結果から、因果関係は分からないまでも、腰痛の人の固有感覚が低下していることは明らかとなりました。つまり、腰痛を持っている人は、自分できれいな姿勢と思っていても、実際にはそうでない可能性もあるということです。

そこで今回は固有感覚を改善して、きれいな姿勢を保つ方法をお教えします!

スタンダードな方法としては、バランスクッションという不安定なクッションの上に座った状態で、姿勢が崩れないように足踏みをする方法があります。バランスクッションは1,000円程度と比較的低価格で購入ができ、体幹のトレーニングにもなりますので、ぜひ試して見てください。

(宮本 望都喜)


▼ 参考文献
タイトル:Is There a Relationship Between Lumbar Proprioception and Low Back Pain? A Systematic Review With Meta-Analysis.
雑誌名:Arch Phys Med Rehabil. 2017 Jan;98(1):120-136.e2.
[PMID:27317866]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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