週何回運動すれば、坐骨神経痛は予防できるのか?ー最新の知見からー

坐骨神経痛と運動(ジョギング、ウォーキング)

(c) bnenin - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 運動は坐骨神経痛の予防になるの?
2. 週何回運動すればいいの?
3. どのような運動が効果的なの?

坐骨神経痛は、腰の部分から足へと伸びる神経(坐骨神経)が圧迫されることで起こります。普通の腰痛とは少し違い、足にまで痛みや、しびれが起こることが特徴です。一般的な腰痛は運動が予防のために良いとされていますが、坐骨神経痛によって起こされる腰痛も同様に予防できるのでしょうか?今回の記事では2016年に発表された最新の知見から、坐骨神経痛は運動をして予防できるのか、そして、週に何回の運動をすれば坐骨神経痛を予防するのに最適かを紹介いたします。

文献データベースを調査!

今回の検証は、合計6個の文献データベースから、1964年から2015年8月までに行われた、運動(ウォーキングやジョギング)が坐骨神経痛の予防に関連しているかを調べた研究を探す方法で行われました。

最終的に、一定の基準を満たした、合計18個の研究が選ばれました、そして、運動の頻度と坐骨神経痛の発症に関連があったかが統計分析されました。

運動の頻度は、しない(週に0回)、少ない(週に1回)、ある程度(週に1-3回)、多い(週に4回以上)に分けられました。

運動は坐骨神経痛のリスクを下げる!

以下の結果が得られました。


■ まったく運動しない人に比べて、運動量が多い人は、坐骨神経痛の発症が少なかった。
■ 坐骨神経痛の発症は、ある程度の運動をする人と運動の頻度が少ない人では、運動量の多い人ほどまで少なくなかった。

どんな運動をすればいいの?

今回の検証で使われた研究は、ウォーキングとジョギングの関連を調べたものが多数であったため、他の運動(水泳やスポーツ)などが坐骨神経痛の予防に影響するかは分かりません。つまり、今回の結果を適応できる運動は、ウォーキングやジョギングの2つと言えるでしょう。

また、運動の頻度は明確に示されていましたが、運動の時間や強度については詳しく書かれていませんでした

そのため、運動の坐骨神経痛の予防に対する効果を明確にするためには、さらなる研究が必要とされています。

週4回以上の運動を目指そう!

今回は、運動の頻度が多い人は、運動をまったくしない人に比べて坐骨神経痛の発症が少ないという結果が得られました。

運動をすることは坐骨神経痛の予防に限らず、腰痛の予防や健康全般において大切です。特に、今回の結果から週4回以上の頻度で運動をすることが大切となります。まずは、簡単に始めやすいウォーキングや、ジョキングを週4回以上することを目指すといいかもしれません。

(宮本 望都喜)


▼ 参考文献
タイトル:Leisure-time physical activity and sciatica: A systematic review and meta-analysis
雑誌名:European Journal of Pain 2016 Nov;20(10):1563-1572
[PMID: 27091423]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

SNSで購読

こちらも読まれています