前向きな気持ちを持つことは”腰痛改善”に効果的?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 博士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

腰痛と前向き思考

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【記事のポイント】
1. 腰痛治療後に復職できる人と復職できない人の精神面での違いを検討した.
2. 腰痛治療で復職するには、「復職できる」という気の持ちよう(自己効力感)が重要.
3. 成功体験をする、自分ならできると言い聞かせる、成功している人を見る、ポジティブなフィードバックをもらうことが重要!!

腰痛治療を受けていてもなかなか良くならない方も少なくないと思います。治療内容に原因がある場合もありますが、自分自身の精神面に原因が隠れていることもありそうです。今回はなかなか腰痛治療で復職できない人と復職できた人の精神面での違いを検討した研究をご紹介します。

復職できない人の特徴とは

今回の研究には、カナダに在住し、医療機関にて腰痛治療を受けていた休職中の1007人が参加しました。
研究開始時における精神面が、その後2年間後の復職状況にどのような影響を与えたかが検討されました。
精神面は以下の項目が評価されました。

■ 復職に対する自己効力感:いくつかの状況下でどの程度働ける自信があるか(例:痛みの強い状況、職場の理解が得られない状況など)

復職への自己効力感が高いと復職しやすい

研究の結果、復職に対する自己効力感が高い人は低い人よりも、復職に失敗する可能性が、一旦復職しても再度休職してしまう可能性が低くなることが明らかとなりました。この結果は年齢や性別、痛みの程度、仕事に対する恐怖感などを考慮したうえでの結果であり、どの年齢、性別、痛みの重症度、恐怖感の大小においても、共通して、自己効力感というものが重要であることを意味しています。

自己効力感を上げる方法

自己効力感はいくつかの方法を用いることで高めることができます。

■ 小さなことから成功体験を積み上げていく!
■ 根拠のない不安を捨て、自分ならできると言い聞かせる!
■ 実際に成功している人を見る、話を聞く!
■ ポジティブなフィードバックをもらう!

前向きな気持ちをもつことも重要

腰痛から復職するためには、治療内容はもちろんのことですが、自分自身の気の持ちようが重要となるということが分かりました。病は気からという言葉もありますが、その日の気分次第で治療の効果なども変わってくる可能性があるのです。
ほとんどの腰痛は、自然経過でも改善することも多いので、あまり悲観的に捉えず、信頼できる先生と前向きに腰痛対策に取り組んでいきましょう。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:Self-efficacy and health locus of control: relationship to occupational disability among workers with back pain.
雑誌名:J Occup Rehabil. 2011 Sep;21(3):421-30.
[PMID: 21279425]

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