慢性腰痛もちの人がついしがちな座り方とは!?

慢性腰痛と座り方

(c) sebra - Fotolia.com

【記事のポイント】
1.  慢性腰痛のある人とない人を対象に椅子に座っている姿勢の変化を調査した。
2. 1時間の間で慢性腰痛を持っているグループでは特徴的な座り姿勢が見られた。
3. こまめに座る姿勢を変えることは腰痛の予防につながる可能性がある!

ついつい長くなってしまいがちな椅子に座ってのデスクワーク。仕事に集中して、気がつくと座ったまま数時間、という経験をされた方もいらっしゃると思います。長時間椅子に悪い姿勢のまま座っていることで腰痛を引き起こすリスクが高まるとされています!腰痛になりやすい座っている時の特徴とは?腰痛を防ぐためにできることとは?

今回は1時間座っている間における、姿勢を変える頻度、カラダの感じる不快感に関して、慢性腰痛のある人とない人での違いを検討した研究を紹介します。

腰痛持ちの人は座っている時、どうしている?

今回は、慢性腰痛の人23名と腰痛の無い人23名を対象にして、1時間座ってパソコンで文章を作成してもらいました。その時に、センサー内蔵のマットで座っている時のお尻の圧の変化を計測することと、質問紙を使用しカラダの不快感を調べました。

慢性腰痛もちの人の座り方は非対称!

腰痛の無い人と比べると腰痛持ちの人はより左右どちらかに偏っている姿勢を取りがちだという傾向が見られました。

姿勢が左右対称ではない時、左右どちらかの腰へのストレスは増加してこれが腰痛につながってくる可能性があります。

また、両方のグループで20分を過ぎてから腰を丸めた姿勢を取るという傾向が見られ、この時間帯から腰に対する不快感が増すということも分かりました。この姿勢の変化は腰の不快感に対しての対処方法だと考えられます。

腰痛の無い人は頻繁に姿勢を変えている

1時間の中で10分ごとの姿勢の変化を見たところ、腰痛の無い人のほうが頻繁に姿勢を変えていたことが分かりました。また、40分を過ぎた辺りから両方のグループで姿勢を変える頻度は増えました。

腰痛になると腰の部分の動きのコントロールは悪くなるとされていて、これが座った時に姿勢を変えないことにつながっていることが考えられ、悪循環を産んでしまいます。

座っている時はこまめに姿勢を変えましょう!

今回の結果から、腰痛の人は左右比対称の姿勢のまま座っていて、なおかつその姿勢をあまり変えない傾向にあることが分かりました。
快適な座っている姿勢として、腰がピンとしすぎなく、胸をリラックスした状態があげられます。これはいわゆる体幹のコア、カラダの深部の筋肉(インナーマッスル)が働いている状態にあります。しかしインナーマッスルを使って理想的な姿勢をずっと保つことで、筋肉自体は疲れてしまうため、現実的とは言えません。

今回の結果からも示唆されたように、重要なことは、腰が痛くなる前から、意識をしてこまめに姿勢を変えることかもしれません。今、あなたが座ってこの記事を読んでいるとしたら、さっそく少し座っている姿勢を変えてみませんか??

他に姿勢を変えることの重要性は、「腰がだるい!改善するコツは姿勢を変えること! 」でも紹介されています。また、姿勢に関する知識として、「多くの人が思う良い姿勢と悪い姿勢とは?慢性腰痛の有無別の検討 」を参考にしていただけたらと思います。

(野澤涼)


▼ 参考文献
タイトル:Seat Pressure Distribution Characteristics During 1 Hour Sitting in
Office Workers With and Without Chronic Low Back Pain
雑誌名:Saf Health Work. 2017 Jun;8(2):212-219.
[PMID: 28593079]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

SNSで購読

こちらも読まれています