多くの人が思う良い姿勢と悪い姿勢とは?慢性腰痛の有無別の検討

良い姿勢と悪い姿勢

(c) Andrey Popov- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 多くの人がイメージする「良い姿勢」とは何だろうか?
2. 原因の分からない慢性腰痛を有している人は、姿勢を気にしている人が多い!
3. 自分の姿勢を気にする前に、姿勢について正しい知識を持とう!

皆さんは普段から姿勢を意識していますか?

皆さんの思う「良い姿勢」とは何でしょうか?「悪い姿勢」とは何でしょうか?皆さんの思う「良い姿勢」と「悪い姿勢」は他の人と一致するのでしょうか?またそれは医学的に考えても、正しいのでしょうか?

そこで今回は、多くの人が思う「良い姿勢」と「悪い姿勢」とは何なのかを、写真を用いて検討した研究についてご紹介します。

9つの姿勢を提示して、良い姿勢と悪い姿勢を判断

原因の特定できない慢性腰痛を有している方(慢性腰痛患者)120名と、慢性腰痛を有していない方(非慢性腰痛患者)235名を対象に行われました。

質問紙を使用して、「姿勢について考える頻度」や「腰痛に対する姿勢の重要度」などを調査しました。

また、モデル(29歳女性)が座った写真を9つ提示し、姿勢について評価してもらいました。なお、この写真はモデルの右横から撮影されており、モデルの背骨には4つのマーカー(首・背中・腰・お尻)を付けて、姿勢の違いが分かりやすくなるようにしました。

慢性腰痛を有している人は姿勢を気にしていた!

解析の結果、慢性腰痛患者も非慢性腰痛患者も「姿勢について考えたことがある」 と回答した方は95%を超えていました。

しかし、「姿勢について考える頻度」を調査したところ、慢性腰痛患者の方が姿勢を頻繁に考えていることが分かりました。

また、慢性腰痛患者の方が高い割合で「姿勢が腰痛対策に重要」だと回答しました。

良い姿勢と悪い姿勢の判断は??

慢性腰痛患者、非慢性腰痛患者ともに、「最良の姿勢」だと思う姿勢はバラバラでした。

そのうち、過剰に腰を反っている姿勢を「最良」だと答えている人は全体の約18.5%でした。

一方、慢性腰痛患者、非慢性腰痛患者ともに、全体的に背骨が丸まっている姿勢(いわゆる猫背)を「最も悪い」と判断している傾向がありました(対象者の78.3%)。

しかしながら、過剰に腰を反っている姿勢を「最も悪い」と答えている割合は約14.5%と、「最良」だと回答した割合とほぼ同程度いました。

自分の姿勢を見る前に正しい知識を!

今回の報告により、全体的にみて慢性腰痛者の方が姿勢を気にしていて、姿勢が大事であると考えていることが分かりました。しかし、最良な姿勢だと思う姿勢は人によって異なるっていました。

また、興味深いことに、猫背が悪い姿勢だと思っている人は多いのですが、腰の反りすぎである反り腰を悪いと思っている人は少ないことが分かりました。見た目上、猫背よりも背筋を伸ばしたピンとした状態がキレイに見えますが、背筋を伸ばすことを意識しすぎると、反り腰になります。この反り腰は、特に椎間関節性腰痛症に分類される腰痛のリスクとなります(詳しくは、「反り腰が腰の痛みに変わる?その原因と対策とは?」」をご覧ください)。

ここで、キレイな姿勢を作る際のポイントをご紹介します。それはおへそをへこませるようにお腹に力を入れることです。このように腹筋をコントロールすることで、ちょうど良いキレイな姿勢を保持し、腰の負担を軽減できるようになります(詳しくは、「姿勢を知って腰痛を和らげる!骨盤がポイント!」をご覧下さい)。

(山下真司)


▼ 参考文献
タイトル:Perceptions of sitting posture among members of the community, both with and without non-specific chronic low back pain
雑誌名:Man Ther. 2013 Dec;18(6):551-6.
[PMID: 23806489]

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