立ち仕事による腰の負担を減らすためには足台を活用しよう!

立ち姿勢と腰痛と足台

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【記事のポイント】
1. 立ち仕事をするにも、人によって様々な立ち姿勢がある。
2. 足台に片足を乗せることで腰痛を緩和できる可能性が示された。
3. 台所などに足台を1つ置いておくのも良いかもしれない。

皆さんは普段、立ち仕事をする際に、姿勢には気をつけていますか?

姿勢は腰の痛みと密接な関係があります。また、立った姿勢は、寝ている姿勢よりも負担が大きく、腰の痛みを助長させる可能性があります。立った姿勢にも様々ありますが、どんな立ち姿勢が腰への影響が少ないかは未だはっきりとはしていません。

そこで今回は、立ち仕事をする際の「姿勢」に着目した報告をご紹介いたします。

4つの姿勢から検討

対象者は18歳から35歳までの男女23名でした(男性11名,女性12名)。対象者には実験前に腰痛の状態を確認し、腰痛群11名と腰痛なし群12名に割り振られました。

対象者には、下記の4つの姿勢で立ってもらいました。


■ 両足をそろえる
■ 片足を台の上におく
■ 斜めに傾いている板(踵が高く、つま先が低い状態)に両足をのせる
■ 片足を斜め前に出す

対象者にはそれぞれの姿勢を5分間保持してもらいました。両足をそろえて立つ姿勢は一番最初に行い、それ以外の3つの姿勢に関しては順番をランダムにしました。

その際、背中の筋肉とお尻の筋肉に筋電図を貼り、筋活動の様子を記録しました。また、3D(3次元)解析装置を用いて、腰骨の様子(反り具合)を確認しました。

腰骨の反り具合への影響

実験の結果、4つの姿勢の間で腰骨の反り具合に差を認めました。

特に高台に足を乗せた姿勢では、普通に立った状態や傾斜台に立った姿勢と比較して腰骨が曲がっている(反り過ぎていない)ことが分かりました。その他の立ち姿勢では、統計学的に有意な差はありませんでした。

腰の反りと腰痛の関係

反り腰は、「反り腰が腰の痛みに変わる?その原因と対策とは?」にもあるように、椎間関節性腰痛という腰痛の原因にもなります。

今回の報告では足台を用いた方が腰骨の反り具合が緩和されたので、腰痛の軽減にもつながるのではないかと考えられます。

長時間の立った姿勢では、足台の活用を!

今回の結果より、立ち姿勢を工夫することで、腰痛を緩和できる可能性が示されました。

今回ご紹介した報告は23名と少人数であり、1つの姿勢に対して5分間と短い時間での実験ではありましたが、腰痛が辛い方は試してみてください。

また、以前ご紹介した「立ち仕事で腰が痛くならないための立ち方の工夫」の知見を合わせて考えると、時々足台に乗せる、足を入れ替えたりする等の工夫をしてみるのも良いかもしれません。

(山下真司)


▼ 参考文献
タイトル:The effect of standing interventions on acute low-back postures and muscle activation patterns.
雑誌名:Appl Ergon. 2017 Jan;58:281-6.
[PMID: 27633223]

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