猫背のせいで腰が痛い!?それはちがう!!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター諸麥友博 / 理学療法士 / 第1種衛生管理者 / 作業管理士

猫背と腰痛の関係

(c) polkadot - Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 猫背は悪いのか?答えはノー!
2. 猫背という姿勢の特徴を知る!
3. 猫背になれることも大事!痛みを出さないために意識すること!

人生で一度は姿勢が悪いと言われたことはないですか?姿勢が悪いと言われて背筋を伸ばす、本当にそれが良い姿勢でしょうか?

パソコンやスマホが普及した現代では、画面に集中することで背中が丸くなりやすいと思われます。しかし、みんなが腰の痛みに悩んでいるでしょうか?

ここでは、猫背が本当に悪いのかについて考え、腰の痛みにならないようにはどのようにすればいいのかについて簡単に解説していきます。

猫背は悪いのか?答えはノー!

猫背と言われていい気持ちの人はそれほどいないと思います。では、猫背はだめなのでしょうか?答えはノーです

もちろんいいものかと言われたら、それはイエスとは言えません。しかし、猫背だから腰が痛くなるというのは少し違うと思っています。猫背でも体に痛みを感じずに生活されている方はたくさんいますし、腰痛でない方もたくさんいると思います。

では、どのように捉えればいいのでしょうか?実は猫背が悪いのではなく、猫背のまま、というのが体によくないのです。

猫背のまま長時間パソコンをしたり、スマホを触ったり、テレビを見ることが腰に負担をかけることとなり、腰痛になる可能性が高くなります。

猫背という姿勢の特徴を知る!

ここでは猫背という姿勢の特徴についてお話しします。

猫背の状態は背中が丸くなり、背中の筋肉が突っ張った状態になります。反対に、お腹の筋肉は縮こまった状態となります。

筋肉にはそれぞれ力を出しやすい“長さ”というのがあり、突っ張った筋肉も、縮こまった筋肉もうまく力を発揮できません。また、突っ張っていても縮こまっていても筋肉は緊張しています。そのため、そのままの姿勢でいると早々に筋肉が硬くなってしまいます。筋肉が硬くなることで血の巡りが悪くなり、より痛みを感じやすくなります。

また、背中の筋肉が突っ張ったままの状態ではうまく力が発揮できないために、腰が不安定になりやすく、すぐに疲れてしまいます。背中の筋肉をサポートするお腹の筋肉も縮こまった状態では満足にサポートもできず、結果的に長時間腰の腰を支えることができなくなってしまいます。

つまり、背中とお腹の筋肉がアンバランスの状態で長時間なにかを実施することで腰に負担をかけやすくなり、腰に痛みを起こしやすくなる可能性が高くなるということです。

猫背になれることも大事!痛みを出さないために意識すること!

また、猫背になれることも大切です。それは、筋肉を大きく伸び縮みさせることができるからです。猫背の姿勢から背筋を伸ばすことができれば、より大きく背中とお腹の筋肉が伸び縮みします。反対も同様です。

筋肉を大きく伸び縮みできることがなぜ重要なのかというと、

①筋肉が大きく伸び縮みすることで筋肉自体の疲労が溜まりにくく、力も発揮しやすくなるからです。

②また、筋肉が伸び縮みすることで、筋肉のポンプ作用が大きくなり、血の巡りが良くなります。血の巡りが良くなることで、筋肉に溜まった疲労や老廃物を流してくれたり、力を発揮するために必要な酸素を多く供給してくれるからです。

筋肉は硬くなったり、同じ姿勢で使い続けると痛くなる傾向にあります。
つまり大切なのは、猫背のまま、長時間作業をしないということです。

ここからは、背中とお腹の筋肉をうまく使えるようにするためのエクササイズをお伝えしていきます。

猫背体操(座ってVer.)

椅子に座った状態で腰に手を当てます。

そこから自分のおへそを覗き込むように猫背になります。ゆっくり息を吐きながら、吐ききるまで行いましょう。
吐ききったら、今度は少し斜め上を見るように背筋を伸ばしていきます。これは息を吸いながらゆっくり行いましょう。

これを10回ほど繰り返し行います。

骨盤の前後傾運動

(c) Photographee.eu – Fotolia.com

猫背体操(四つ這いVer.)

四つ這いになります。手は肩幅ほどで肩の真下、膝は股関節の真下にくるようにしましょう。

そこから自分のおへそを覗き込むように猫背になります。ゆっくり息を吐きながら、吐ききるまで行いましょう。ポイントは、猫のようなポーズです。
吐ききったら、今度は少し斜め上を見るように背筋を反らしていきます。これは息を吸いながらゆっくり行いましょう。ポイントは、牛のようなポーズです。

これを10回ほど繰り返し行います。

このように、猫背だから腰痛になるのではなく、猫背のまま長時間なにかをしているために腰痛になる可能性が高いということです。自身の姿勢が猫背であると自覚しているのであれば、うまく休憩時間を作り、腰に負担がかからないように配慮する必要があります。猫背でも、痛みを感じない体を維持するためにうまく姿勢をあやつりましょう。

(諸麥友博)

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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