腰痛に悩む学生アスリートが見直すべき生活習慣とは?

学生アスリートの腰痛

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【記事のポイント】
1. 学生アスリートの腰痛と生活習慣には密接な関係性がある。
2. 生活習慣が乱れた学生アスリートは、腰痛を発症する確率が高くなっていた。
3. 将来の腰痛に悩まされないためにも、日々の生活習慣を見直すことが大切である。

「スポーツで腰を痛めやすいカラダの使い方とは?」や、「相次ぐ腰痛での試合欠場!野球選手はなぜ腰痛になるのか?」という記事でご紹介したように、スポーツと腰痛の間には密接な関係性が認められています。

それでは、部活やクラブチームに所属しスポーツを行う機会の多い学生アスリートが、腰痛に悩んでしまう要因としては、どのようなものが考えられるのでしょうか?

今回は、学生アスリートの生活習慣に着目して調査した研究をご紹介します。

腰痛に悩む学生アスリートが見直すべき生活習慣とは?

この研究では、普段より何かしらのスポーツを行っている学生アスリート6441名(年齢6-15歳)を対象としました。

対象者には以下の内容のアンケート調査が行われました。


■ 現在の腰痛の有無
■ 毎日の起床時間と就寝時間
■ 毎日の睡眠時間
■ テレビを視聴する時間
■ テレビゲームを行う時間

そして、対象者のアンケート結果を用いて、学生アスリートの腰痛と生活習慣との関係性を調査しました。

生活習慣の乱れが、学生アスリートの腰痛に関係していた!

調査の結果、学生アスリートは、就寝時間が10時30分以降だと1.69倍睡眠時間が8.5時間未満だと1.76倍テレビゲームを3時間以上行うと2.18倍の確率で、腰痛のリスクが増加することが分かりました。

テレビゲームと腰痛の関係性に関して著者は論文の中で以下のように推察しています。


“テレビゲームに熱中している時は、ついつい腰に負担がかかる不適切な姿勢になりやすいため、長時間のテレビゲームが腰痛のリスクを増加させる可能性がある”

 

学生時代から腰痛に悩まないためにも、生活習慣の改善を

今回の結果をまとめると、遅い就寝時間や短い睡眠時間、長時間テレビゲームを行うなどの生活習慣の乱れが、学生アスリートの腰痛に関係していると考えることが出来ます。

学生の頃はついつい夜更かしをしてしまい、生活習慣が乱れがちです。

しかし、「若い時に腰痛があった人は、大人になって腰痛になるリスクが3.5倍に!」という記事でも紹介したように、若い時の腰痛は将来の腰痛の悪化を招く危険性があります。

さらに、学生アスリートにとっては、生活習慣の乱れが日々の練習や試合の結果に悪影響を及ぼすことも考えられます。

若いから大丈夫と油断せずに、今のうちから生活習慣の見直しを行うことが大切かもしれません。

(鈴木祐介)


▼ 参考文献
タイトル:Late bedtimes, short sleeping time, and longtime video-game playing are associated with low back pain in school-aged athletes.
雑誌名:Eur Spine J. 2017 Jun 12.
[PMID:28608176]

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