キネシオテーピングの急性腰痛への効果

坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

セラピストがテーピングする様子

(c) WavebreakMediaMicro - Fotolia.com

【記事のポイント】
1.キネシオテーピングは急性腰痛の早期回復を促進する
2.キネシオテーピングを使用することで、発症直後でも活動維持が図れる可能性がある

キネシオテーピングをご存知でしょうか?通常のテーピングはねんざなどをした際の固定を目的に使用されますが、キネシオテーピングは伸縮性があり、筋肉の働きを補助する効果があります。医療機関や整骨院に行くと、しばしば腰痛に対して使用されますが、どの程度効果があるのでしょうか?

急性腰痛にキネシオテーピングは有効か?

研究には急性腰痛を有する109人の患者が参加し、以下の2群にランダムにグループ分けしました。

・治療(急性腰痛に関する情報や安心感も与えた)+キネシオテーピング
・治療のみ

キネシオテーピングは腰の最も痛い場所に貼り、12日間貼り続けた効果を検証しました。
痛みの程度と日常生活の制限について、介入開始前、介入開始12日後、4週後に回答してもらいました。
また最初の12日間は、その日の痛みの程度と鎮痛薬の服用数を日記に記入してもらいました。

キネシオテーピングは急性腰痛に効果的であった

介入開始12日後の時点で、痛みの程度および日常生活の制限は両群共に改善していましたが、キネシオテーピングを貼った群の方が改善の度合が大きいという結果が出ました。
介入開始4週後の時点においても、キネシオテーピングを貼った群は、通常の治療のみを受けた群よりも、痛みの程度はより大きく改善していましたが、日常生活の制限に関して違いは見られませんでした。

キネシオテーピングは急性腰痛を早期に回復させた

通常の治療を受けた群は痛みを制御するのに12日間要したのに対し、キネシオテーピングを貼った群は6日後の時点で痛みの制御が良好となっていました。

腰痛発症まもない場合の有効な手段の1つ

ぎっくり腰になっても、安静ではなく、痛みが悪化しない範囲で活動を維持することが推奨されています。しかし、ぎっくり腰発症直後は、痛かったり、動かすのが怖かったりして、からだを十分に動かしにくいというのが実際です。キネシオテーピングを貼ることで、からだを動かしやすくすることで、早い段階から活動を維持し、早期の回復が期待できるかもしれません。

(坪井大和)


▼参考文献
タイトル:The effect of Kinesio taping application for acute non-specific low back pain: a randomized controlled clinical trial.
雑誌名等:Clin Rehabil. 2016 Oct;30(10):997-1003
[PMID: 26316553]

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