妊娠中に腰痛を感じたら”テーピング”が効果的!!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター鈴木祐介 / 理学療法士 / 修士号

妊娠と腰痛

(c)iulianvalentin- Fotolia.com

【記事のポイント】
1. キネシオテーピングは、妊娠中の腰痛に対し、短期的な効果が認められる
2. キネシオテーピングは鎮痛薬などの薬と異なり、体への副作用が少ない
3. 妊娠中の腰痛には、キネシオテーピングがおすすめである

妊娠中は、お腹が大きくなることで腰に負担がかかりやすいことや、女性ホルモンの関係で関節が緩みやすいことから、腰痛に悩む妊婦さんは多いのではないでしょうか。しかし、腰痛が辛くても、お腹の中の子供への影響を考えると、あまり積極的な治療はできないので、どうすれば良いのか分からないという方もいらっしゃると思います。

今回ご紹介する研究では、キネシオテーピングという種類のテーピングが、妊娠中の腰痛に効果的であると報告されました。このキネシオテーピングとは、普通のテーピングよりも伸縮性に富んでおり、固定する目的ではなく、体の動きを助ける目的で使用することが多いものです。

妊娠中の腰痛に対するキネシオテーピングの効果とは?

この研究では、腰痛を抱えている65名の妊婦を対象としました。対象者は以下のようなグループにランダムに割り付けられました。

■ 鎮痛薬の服用とともに、腰にキネシオテーピングを貼ったグループ(33名)
■ 鎮痛薬だけを服用したグループ(32名)

そして、治療から5日後の腰痛の程度と、腰痛による日常生活(歩行、睡眠、腰を曲げる、重いものを持つなど)の障害の程度を、各グループ間で比較しました。

キネシオテーピングにより妊娠中の腰痛が改善した

研究の結果、鎮痛薬の服用に加えて、腰にキネシオテーピングを貼ったグループは、鎮痛薬だけを服用したグループと比べて、腰痛の程度と、腰痛による日常生活の障害の程度における、有意な改善が認められました。このことから、妊娠中の腰痛に対して、キネシオテーピングは短期的な効果が認められると考えることが出来ます。

キネシオテーピングは妊娠中の腰痛におすすめ

キネシオテーピングは、体にテープを貼るだけの治療であることから、体への副作用が少ない治療法です。
そのため、お腹の赤ちゃんへの影響を考慮しなければならない妊婦さんには、キネシオテーピングによる腰痛治療は、おすすめの方法と考えられます。
妊娠中の腰痛で悩んでいる方は、一度キネシオテーピングを使用している整形外科(リハビリテーション科)や整骨院/接骨院の先生に相談してみてください。

(鈴木祐介)


▼参考文献
Short-Term Effects of Kinesio Taping in Women with Pregnancy-Related Low Back Pain: A Randomized Controlled Clinical Trial.
Med Sci Monit. 2016 Apr 18;22:1297-301
[PMID: 27088271]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
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