慢性的な腰痛に電気治療は効果があるのか!?

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター坪井大和 / 理学療法士 / 修士号(保健学)/ 日本学術振興会 特別研究員 / メディア編集長

電気治療

(c) Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 電気治療の慢性腰痛への効果は、ない、もしくは、一致した結論に至っていない
2. 電気治療は慢性腰痛の治療として推奨することは難しい

腰痛になった方なら誰もが整形外科や整骨院などで電気を腰に当てられた経験があるのではないでしょうか?何となく効いたような感じはしますが、本当に効果はあるのでしょうか?

電気治療をする意味はあるのか?

2007年までに発表された慢性腰痛患者における電気治療の効果を検証した研究が検索され、一定の基準をクリアした質の高い4個の研究結果についてまとまられました。
電気治療にもいくつか種類がありますが、今回の研究では経皮的末梢神経電気刺激(TENS)と呼ばれる電気療法の効果が検証されました。
電気治療の効果は偽薬(本当は効果のない薬)と比較されました。

電気治療の有用性は示されなかった

電気治療の腰痛の痛みへの効果に関しては、一致した結果は得られませんでした。電気治療の腰痛による日常生活の制限に対する効果はありませんでした。全体的な健康状態に対する効果に関しても、一致した結果は得られませんでした。
一方、電気治療のネガティブな面として、電気刺激を受けている部分の微小な不快感が報告されていました。

一定の結論は得られなかった

2007年までの時点の研究のみでは、電気治療の慢性腰痛に対する効果は一定の結論には至りませんでした。この理由としては、電気治療の方法が研究によってばらばらであり、研究によっては不十分な電気の強さで行われていたことなどが考えられます。
また、今回はあくまで慢性腰痛に対する効果を検証した研究ですので、急性腰痛にこの結果を当てはめることはできません。

推奨するには至らない

腰痛を治すために電気治療をずっと受けているのに、腰痛がなかなか治らないという方は、治療方法を見直してみても良いかもしれません。

(坪井大和)


▼参考文献
Transcutaneous electrical nerve stimulation (TENS) versus placebo for chronic low-back pain.
Cochrane Database Syst Rev. 2008 Oct 8;(4):CD003008.
[PMID: 18843638]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています