目の痛みにお悩みの方必見!その原因と対処法を徹底解説

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター松井洸 / 理学療法士

(c) Prostock-studio - Adobe Stock

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【記事のポイント】
1. 目の痛みは、目を酷使することによる痛みと病気による痛みに分けられる。
2. 日常的に目を酷使するデスクワーカーは目の痛みを生じやすい。
3. 自分でできる対策として正しく目薬をさすことや目の周りのマッサージをすることがおすすめ。

今回は、日常的にパソコンやスマホを長時間使っていると、目が疲れるだけでなく、痛みを感じるという方に向けた記事です。目の疲れなら多少は我慢できますが、痛みがあると「もしかすると病気があるのかも?」と不安に感じるかもしれません。

そんな目の痛みでお悩みの方に向けて、目が痛む理由とその対策についてご紹介していきます。

目が痛む理由は大きく分けて2つある

目がチクチクと痛んだり、ゴロゴロする違和感などを感じたことはありませんか?
この目の痛みや違和感の原因を大きく2つに分けると、以下の2つが考えられます。


■ 目を酷使することによって引き起こされている痛み
■ 病気によって引き起こされる痛み

デスクワークなどで日常的に目を酷使する場合、目が痛む理由は、1つ目の「目を酷使することによる痛み」であることが多いです。

まずはじめに、この「目を酷使することによる目の痛み」について詳しく解説していきます。

① 日常的に目を酷使することによる目の痛み

特に、仕事で目を酷使するデスクワーカーに多いのは、ドライアイやコンタクトレンズのトラブルによって目の痛みが引き起こされているケースです。

ドライアイは、目の表面を潤して、ゴミを流す役割をする涙の量が少なくなり、肌で言う肌荒れのような状態になってしまっています。痛みが一般的な症状とされ、かゆみ、乾燥、ザラザラとした感覚、熱い感覚、光が眩しい感覚を伴うとされています(参考文献①)。

また、コンタクトレンズを使用していると、眼球とレンズの間にある涙の量が少なくなりやすく、裸眼の場合と比べて、ドライアイの症状を生じる可能性が高くなることが分かっています。レンズと眼球の間にゴミやホコリが入ることで目の痛みや違和感を引き起こしている場合もあります。
(参考:デスクワーカーのドライアイの要因と最新の知見に基づいた対策を解説!

最初のうちはちょっとした違和感でも、このような目への刺激がずっと続くと少しの刺激にも敏感に反応して痛みを引き起こしてしまいやすくなる場合もあります(参考文献②)。

ドライアイや、コンタクトのトラブルによる目の痛み以外にも、ずっとディスプレイを見続けることによって、目の周囲の筋肉が疲労することで、目のだるさや痛みを生じている場合もあります。
(参考:すき間時間にできる目のマッサージで目の疲れを解消しよう!

睡眠不足と目の痛みの関係

1日5時間以上、パソコン仕事をする人は、5時間未満の人と比べて、「途中で目覚めてしまう」「なかなか寝付けない」といった、睡眠に関連したトラブルを抱えている人の割合が多いことがわかっています(参考文献③)。

いまだ、”睡眠不足”と”目の痛み”の直接的な因果関係については明らかでない点が多いものの、もし、両方の症状にお悩みの方は、目の痛み対策だけではなく、睡眠の質をあげる対策も有効かもしれません。

参考記事:
暗いところでのスマホの使用が目の疲れを強くさせる!
常夜灯をつけたまま寝ると目の疲れを増大させる可能性がある!

自分で簡単にできる!目の痛みの対策

日常的に目を酷使することによって目の痛みが生じている場合、自分でできる対策として、以下のものが挙げられます。


① 目薬や加湿器で目の乾燥を防ぐ
② コンタクトを使う頻度や時間を減らす
③ 目の周りのマッサージを行う

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

① 目薬や加湿器で目の乾燥を防ぐ

目薬は、すでに試している方も多いと思いますが、意外と正しく使用できていないかもしれません。

まずは、目薬を正しく使うことができているかどうか、以下の点をポイントを確認してみましょう(参考文献④)。


■ 目薬の容器の先端が眼球やまつ毛に触れないようにする
■ 点眼後はしばらく目を閉じる、あるいは目頭を押さえる
■ 目から溢れた薬液は清潔なガーゼかティッシュでふき取る
■ 目薬の使用頻度は2〜3時間に1回を目安にする

意外とできていないのは、2つ目の目頭を押さえるという点です。

やってしまいがちですが、点眼後に目をパチパチとまばたきを繰り返していませんか?まばたきを繰り返すと、せっかくの薬液が目から流れ出てしまって効果が薄まってしまうのです。目から溢れ出ないように目頭を押さえることがポイントです。

また、目薬はあくまでも涙の役割を補うものですので、目薬以外にも加湿器を利用して、周囲の乾燥を防ぐなどの対策を合わせて行うことでより目の乾燥を防ぐ効果が期待できます。

コンタクトを使う頻度や時間を少なくする

コンタクトレンズを長時間使用していると、眼球とレンズの間の涙の量が少なくなってしまう可能性があります。
もし、コンタクトを使っていて、目の痛みやドライアイの症状にお悩みの方は、週に数日メガネを使う日を設けたり、家に帰ったらすぐにコンタクトを外すようにするなどして、目にかかる負担を減らすようにしましょう。

目の周りのマッサージを行う

目を酷使すると目の周りの小さな筋肉が疲れてきて眼精疲労を起こし、それが目の痛みに繋がることもあります。

この対策として、「すき間時間にできる目のマッサージで目の疲れを解消しよう!」で詳しく目の周りのマッサージについてご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

病気が原因で痛みを引き起こしている場合

目の痛みの原因として、病気が原因で痛みを生じている場合もあります。目の痛みを引き起こす可能性のある病気を下記に列挙しました(参考文献⑤)。

目の痛みを引き起こす可能性のある病気


■ 片頭痛:頭の片側にズキズキと脈打つような痛みを生じる頭痛
■ 視神経炎(ししんけいえん):目の神経の炎症
■ 副鼻腔炎(ふくびくうえん):鼻や鼻の奥の空洞(副鼻腔)の炎症
■ 外眼筋炎(がいがんきんえん):6つある眼球を動かす筋肉の炎症
■ 強膜炎(きょうまくえん):眼球を覆っている膜(強膜)の炎症
■ ぶどう膜炎:目の奥にあるぶどう膜という膜の炎症

目の表面の痛みやかゆみだけでなく、まぶたが赤く腫れていたりしこりのようなものを感じる場合は、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)という、いわゆるものもらいの可能性があります。
これは抗生物質や目薬による治療が必要なので、一度眼科へ受診しましょう。

また、目の表面ではなく、眼球自体あるいは目の奥の方の痛みは場合によっては危険を伴うことがあります。

目に関する病気や目に影響を及ぼす他の病気が考えられるため、すぐに眼科へ受診することをお勧めします。

まずは目の症状の原因は何かを考えてみよう

目の痛みと言ってもその原因は様々ですので、まずは自分の症状どんな理由で生じている可能性が高いのかを考えてみましょう。

コンタクトのトラブルや目の疲れの延長線上で痛みが出ている場合には、自分で対処可能ですが、もし、上記にあげたような「目の奥の痛み」などが現れた場合には、病院を受診するようにしましょう。

(松井 洸)

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▼ 参考文献①
タイトル:Understanding chronic ocular pain.
雑誌名:Biol Aujourdhui. 2018;212(1-2):1-11
[PMID: 30362450]
▼ 参考文献②
タイトル:Neuropathic symptoms of the ocular surface:dryness,pain,and itch.
雑誌名:Curr Opin Allergy Clin Immunol. 2017 Oct;17(5):373-381
[PMID: 28858914]
▼ 参考文献③
タイトル:Relationship between dry eye symptoms and pain sesitivity.
雑誌名:JAMA Ophthalmol. 2013 Oct;131(10):1304-8
[PMID: 23907167]
▼ 参考文献④
タイトル:目薬の使い方
URL:http://www.dy-net.jp/eyedrop/megusuri_tukaikata.pdf
▼ 参考文献⑤
タイトル:MSDマニュアル 眼痛
URL:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/17-眼疾患/眼疾患の症状/眼痛(アクセス:2020/03/30)

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