片頭痛に対する有酸素運動の効果 ー最新の知見からー

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター山下真司 / 理学療法士 / 修士号(医学)

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(c) hakase420 -Fotolia.com

【記事のポイント】
1. 片頭痛はストレスが原因となることが多い。
2. 有酸素運動を取り入れることで、片頭痛の程度が改善することが明らかとなった。
3. 気分転換を兼ねてジョギングなどを取り入れてみよう!

仕事中に頭が痛くなって集中できない。
せっかくの休みなのに頭痛がひどくて何もする気にならない。

意図せずやってくる片頭痛には、何か効果的な対策はあるのでしょうか?今回は対策の中でも、有酸素運動に着目した研究結果をお伝えしていきます。

過去に報告された国際論文の結果を統合

この研究では、過去に報告された国際論文の結果を統合する手法を用いて行われました。

はじめに、文献検索サイトを用いて、過去に報告された論文を検索しました。検索式には、片頭痛と有酸素運動に関する用語を適宜用いました。

その結果、全部で265本の英語論文が見つかりました。その上で、今回の研究テーマに即していない報告や人を対象としていない報告、妊娠中の女性を対象とした報告などを除いていき、最終的に6本の論文の結果がまとめられました。

有酸素運動をすると片頭痛の程度が改善!

抽出された6本の報告のうち、有酸素運動が痛みの強さにどの程度影響するかも検証した報告は3つありました。この3つの報告をまとめたところ、有酸素運動をすることによって20-54%痛みの程度が改善することが分かりました。

したがって、有酸素運動を行うことによって、片頭痛の程度が改善するという結果が示されました。

有酸素運動をすると片頭痛で悩む時間が少なくて済む??

6本の報告の結果をまとめたところ、有酸素運動を行うと片頭痛を自覚する期間が短くなることが明らかとなりました。具体的に有酸素運動を行わなかった人と比較して、有酸素運動を行った人で、平均0.6日/月の減少が見られました。

しかしながら、この0.6日/月の減少に意味があるのかと思う方もいらっしゃるでしょう。実際にどこまで効果が見られるのかどうかは、対象者の個人差や運動の種類、方法などによる違いがあるのかもしれません。

過去に報告された研究で行われていた有酸素運動とは?

実際に過去の報告で実施されていた有酸素運動について簡単にご紹介しましょう。


■ 減量を目的とした中等度の有酸素運動を週5回、16週間
■ 自宅内でジョギング程度の運動を1回50分を週3回、計10週間
■ 「きつい」と感じる程度の自転車運動を1回40分、週3回、計12週間

このように見てみると、運動の内容や強度、頻度などがさまざまであることが分かります。

有酸素運動を取り入れてみよう!

今回は、有酸素運動によって片頭痛の程度が改善するという結果をご紹介しました。

片頭痛の原因は「【意外と知らない】あなたの頭痛の原因とは?」でもお伝えしたとおり、ストレスや精神的な緊張、疲れなどがあります。

有酸素運動を行うことでストレス発散に繋がるほか、「オキシトシン」と呼ばれる物質の産生を促進させることで精神的な緊張を和らげる効果があるとされています。

長い目でみて片頭痛がラクになるのであれば、定期的にウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動を行ってみる価値はありそうです。

(山下 真司)


▼ 参考文献
タイトル:The effect of aerobic exercise on the number of migraine days, duration and pain intensity in migraine: a systematic literature review and meta-analysis.
雑誌名:J Headache Pain. 2019 Feb 14;20(1):16.
[PMID: 30764753]

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