頭痛がある人は、首もかたい!?セルフチェックしてみよう!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター田中献人 / 理学療法士

(c) Pixel-Shot - Adobe Stock

(c) Pixel-Shot - Adobe Stock

【記事のポイント】
1. 緊張型頭痛、片頭痛を抱えている人は首を動かせる範囲が狭くなっている人が多い。
2. 緊張型頭痛を抱えている人は首が前に出ている人が多い。
3. 頭痛になりやすい特徴を抱えているかセルフチェックしてみよう。

今回は、頭痛にお悩みの方にはぜひ知っておいていただきたい「頭痛と首の硬さ」の意外な関係について、頭痛を抱えている人の姿勢や首の動きなどの特徴を調査した論文を元に紹介していきます。

記事の後半では、姿勢や動きをセルフチェックする方法を紹介していますので、頭痛にお悩みの方はチェックしてみてください。

48本の論文を元に頭痛を抱えている人の特徴を調査

今回、紹介する研究では、健康な人でも起こりうる頭痛のうち「片頭痛」と「緊張型頭痛」に注目して、頭痛を抱えている人にどのような特徴があるのかを明らかにするために、研究者らが、以下の3つの項目に着目して調査を行いました。

(頭痛の種類や症状について詳しく知りたい方は、「【意外と知らない】あなたの頭痛の原因とは?」でご紹介していますのでこちらをご覧ください。)


①首を前後左右に動かせる範囲
②頭と首の位置関係
③首を前後に曲げるための筋力

調査の結果、片頭痛や緊張型頭痛を抱えた人には、次のような特徴があることがわかりました。

結果①:片頭痛、緊張型頭痛を抱えた人は首を動かせる範囲が狭くなっていた

片頭痛、緊張型頭痛がある人は、頭痛がない人と比べて、首を前後左右に動かせる範囲が狭くなっていることが明らかになりました。

結果②:緊張型頭痛の人は首が前に出ている人が多い

緊張型頭痛がある人は、頭痛がない人と比べ、以下の図のように首が前に出ている姿勢の人が多いという結果が出ました。

(c) BackTech Inc.

(c) BackTech Inc.

一方で、片頭痛の人と頭痛がない人の間で、首の姿勢の違いは認められませんでした。

結果③:頭痛の有無で首の筋力は変わらなかった

首を動かす筋力については、片頭痛と緊張型頭痛を抱えている人どちらも、頭痛がない人たちとの違いは見られませんでした。

首の状態をセルフチェック!

今回の研究の結果から、頭痛を持っている人の特徴として以下の2つが明らかになりました。

①首を動かせる範囲が狭くなっている
②首が前に出ている姿勢をとっている

そこで、これらの特徴に自分が当てはまるか、簡易的にチェックする方法を3つご紹介します。

チェック①天井と床を見れるか?

まず、首を前へ動かせる範囲をチェックします。

<手順>
座った状態で正面を見ます。
そこから目線を変えず、また背中を動かさないように意識して下を見ます。

このとき、アゴが胸につかなかったり、背中を丸めてしまう人は首の動かせる範囲が狭くなっている可能性があります。

(c) BackTech Inc.

(c) BackTech Inc.

次に首を後ろへ動かせる範囲をチェックします。

<手順>
立った状態か座った状態で正面を見ます。
そこから目線を変えず、また背中を動かさないように意識して上を見ます。

このとき、頭の真上の天井が見えなかったり、背中を反ってしまう人は首の動かせる範囲が狭くなっている可能性があります。

(c) BackTech Inc.

(c) BackTech Inc.

チェック②真横を向けるか

右へ首を回せる範囲についてです。

<手順>
座った状態で、左手を胸の前に置きます。
この状態から右へ向きのですが、胸が一緒に動かないように意識してください(左手で胸が首と一緒に動かないように固定する行いやすいです)。

左へ首を回せる範囲も同様にチェックしてみてください。

このとき、真横が見えなかったり、胸がどうしても一緒に動いてしまったりする人は、首を回せる範囲が狭くなっている可能性があります。

(c) BackTech Inc.

(c) BackTech Inc.

チェック③耳が肩の上にあるか

最後に首の位置のチェックです。スマホのカメラを使用して確認します。

いつも通りの姿勢で椅子に座ります。
横から自分でインカメラまたは、別の人に協力してもらい「自分の耳と肩」が写るようにを写真を撮ります。

耳の位置が肩の位置より前にでている人は、「首が前に出ている姿勢」をとってしまっています。

(c) BackTech Inc.

(c) BackTech Inc.

当てはまった人にオススメな対策

いかがでしたでしょうか。もし、頭痛になりやすい特徴に当てはまってしまった人は以下の対策を実践してみましょう。

まず「首の動かせる範囲が狭くなっていた人」は、首の周りのストレッチが重要です。実際、科学的な検証からも首や肩周りの筋肉に対してストレッチや簡単な運動を取り入れることで頭痛が軽減すると言われています。
(参考:片頭痛に対処するには薬だけでなくエクササイズも重要!

ストレッチの方法については、過去の記事である「肩こりを解消する効果的な簡単ストレッチを理学療法士が徹底解説!」で説明していますのでこちらをご覧ください。

「首が前に出ている姿勢」をとっていた人は、姿勢を改善するためのエクササイズが重要です。過去の記事である「肩こりになりやすい姿勢とは?原因と解消法を理学療法士が徹底解説!」で姿勢の改善方法についてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

首周りの筋肉のストレッチは、頭痛の予防だけではなく肩こり対策にも有効です。ぜひ、お仕事のすきま時間などにストレッチを実践してみてはいかがでしょうか?

(田中献人)

この記事はいかがでしたか?

より皆さまに適した記事をお届けするために、アンケートにご協力ください。

質問① あなたの体の悩みを解決するために、どのような行動をとれば良いかわかりましたか? *

質問② 家族や友人があなたと同じように悩んでいた場合、この記事を勧める可能性はどのくらいですか? *

質問③ あなたは現在、医療従事者として働いていますか? *


▼ 参考文献①
タイトル:Cervical musculoskeletal impairments in migraine and tension type headache: A systematic review and meta-analysis.
雑誌名:Musculoskelet Sci Pract. 2019 Jul;42:67-83.
[PMID: 31054485]

  • *当記事は、健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の医学的見解・治療法を支持・推奨するものではございませんので、ご了承ください。
  • *本サービスにおける医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではございません。そのため、本サービス上の情報や利用に関して発生したいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。なお、診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関にて受診いただきますことをおすすめいたします。

あなたにあった腰痛予防があります!

腰痛予防マニュアル
無料ダウンロード 

腰痛といっても、人によってその原因も違えば、対策も変わってきます。その中でも特に職業は腰痛と密接な関係があります。そのため、職業ごとに適した対策をしていくことが重要となります。

  • デスクワークが多い人
  • 肉体労働が多い人
  • 立ち仕事が多い人
  • 運転をすることが多い人

それぞれの職業に合った対策を凝縮した『腰痛予防マニュアル』を早速ダウンロードして、今日から腰痛対策をはじめてみませんか?

メールアドレス



SNSで購読

こちらも読まれています